新春彩る縁起物7万本 金沢で「千両市」
正月向けの花や木を扱う「千両市」は10日、金沢市公設花き地方卸売市場で開かれ、北陸三県の仲卸業者や生花店主ら約40人が新春を彩る縁起物を次々に競り落とした。 柳の枝を金や銀に塗った宝達志水町産の金柳や銀柳、津幡町産の赤い実の付いたナンテンのほか、茨城県産のセンリョウ、静岡県産の大王松など約7万本が並び、場内には競り人の威勢のいい掛け声が響いた。 卸売会社の金沢総合花き(金沢市)によると、今年は夏の猛暑の影響を受け、出荷量は昨年より2万2千本少ない。ただ、品質は良好で価格は昨年と比べ高くなっているという。 道法(どうほう)和豊社長(58)は「震災で生産者は苦労したが、質のいい花木を多く並べてくれた。縁起物として玄関に飾って良い1年を迎えてほしい」と話した。20日ごろから北陸三県の店頭で取り扱いが始まる。