初任給が「高い」のはどの業種?”年収の高さ”で求められることとは
就職活動を始める学生にとって、初任給の高さも重要な項目のひとつだといえるでしょう。ただし年収が高い分、それだけのスキルも求められます。 そこで今回は、初任給が高い業種を、大学卒業と高校卒業に分けて調べてみました。専門性の高い業種では、就職後も経験やスキルを積むことで高収入が狙えるかもしれません。気になる方は参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
初任給が高い業種ランキング
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」から、産業別の初任給を大学卒業および高校卒業に分けると以下の通りです。 【大学卒業】 第1位:学術研究、専門・技術サービス業:22万7200円 第2位:情報通信業:21万8100円 第3位:建設業:21万6700円 第4位:卸売業、小売業:21万1000円 第5位:教育、学習支援業:20万9400円 【高校卒業】 第1位:建設業:17万6100円 第2位:情報通信業:17万1000円 第3位:卸売業、小売業:16万8400円 第4位:教育、学習支援業:16万8100円 第5位:宿泊業、飲食サービス業:16万7800円 同調査から、初任給の高い職業に就きたい場合は、大学を卒業して「学術研究、専門・技術サービス業」を選ぶとよいかもしれません。また高校卒業・大学卒業を問わずに、「情報通信業」「建設業」は初任給が高い業種であることが分かります。
初任給の高い業種の概要や求められることは?
初任給が高い業種では、ある程度のスキルや資格などが求められることも考えられます。初任給が高い業種の概要や求められることをまとめると、以下の通りです。 ・学術研究、専門・技術サービス業 この産業に分類されるのは、学術的研究や開発研究を行ったり、法律・財務に関する事務や相談、デザインや文芸など専門的な知識サービスを提供したりする事業所です。また広告にかかわる総合的サービスの提供や、獣医学的サービス、土木建築に関する設計や相談のサービスなども含まれます。 大学卒業の初任給が多いことから、大学で専門的な知識やスキルを身に付けることが期待されていると考えられます。 ・情報通信業 この産業に分類されるのは、情報の伝達を行う事業所、情報の処理・提供などのサービスを行う事業所です。 またインターネットに付随したサービスを提供したり、情報の加工を行ったりするサービスも含まれます。ニーズの変化が激しい業種であるため、世の中の動きに敏感で新しい技術について学ぶ積極性が求められるでしょう。 ・建設業 おもに注文または自己建設によって建設工事を施工する事業所が分類されます。建設工事にはさまざまな事業が含まれますが、大きく総合工事業・職別工事業・設備工事業の3つに分けられます。 高校卒業で初任給が最も高い職種ですが、キャリアアップを目指すために国家資格を取得して、専門知識や技術を身に付けるとよいでしょう。