再送-中国BYD、第3四半期は増収増益 売上高はテスラ抜く
(英文の修正により、2段落目の「売上高がテスラを初めて上回った」について、BYDが2022年にガソリン車の生産を停止して以来初めてであることを明確にして再送します。) [北京 30日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)が30日発表した第3・四半期決算は、純利益が前年同期比11.5%増の116億元(約16億3000万ドル)だった。政府の買い替え促進策に支援され、販売が好調を維持した。1─9月では18.1%増の252億元。 第3・四半期の売上高は24%増の2011億元(約282億4000万ドル)と、同社が2022年にガソリン車の生産を停止して以来初めて米テスラ(252億ドル)を上回った。ただ、世界のEV販売台数ではテスラがBYDを引き続き上回った。 BYDは今年の中国のEVおよびプラグインハイブリッド車(PHV)の販売総数で、3分の1を上回るシェアを獲得している。月間販売台数は9月に過去最高を記録し、四半期ベースでも7─9月期に最高記録を更新した。 環境への悪影響が少ない新車への買い替えに対する政府補助金は拡充されており、BYDやテスラなどの追い風になっている。業界団体の統計によると、9月の新車販売台数は6カ月ぶりに増加に転じた。 BYDは売れ筋の車種の大幅な値引きを成長の原動力としてきたが、第3・四半期の好調は主にPHV販売台数の力強い伸びが主因だった。新世代の技術による燃費改善が寄与し、PHV販売台数は前年同期比75.6%増の68万5830台と急伸した。 一方、ロイターが独自に算出したBYDのEV販売台数は2.7%増の44万3426台と伸びが鈍化しており、EV分野で中国の競合他社にシェアを奪われつつある状況が示された。