パリでやりたい4つのこと|パリ在住エディターおすすめの最旬おしゃれアドレス
パリ2024オリンピックも開幕し、街全体が最高潮の盛り上がりを見せるパリ。昔から変わらない伝統を大切にしながらも、常にアップデートし続けるこの街ではどんどん新たな旬スポットがオープン。そこで、パリジェンヌたちが足しげく通うHOTなアドレスと、パリだからこそできることを、ELLEの現地在住エディターがご案内!
「ドーバー ストリート マーケット パリ」で新鋭ブランドを青田買い
2004年に川久保玲氏が仕掛けたコンセプトショップ「ドーバー ストリート マーケット」が、2024年5月、パリに待望の新店舗をオープン。場所はトレンドに敏感な若者でにぎわうマレ地区。17世紀に個人の邸宅として建てられたタウンハウスを改築した、広さ1100平方メートルの店舗は、地下2階から地上2階までの4フロアで構成される。実は「ドーバー ストリート マーケット パリ」は、併設された「ローズベーカリーカフェ」を含む全体のデザインを川久保氏のみが手がけた初の店舗。そのため、随所に川久保氏の独特な発想や感性がちりばめられている。
従来の「ドーバー ストリート マーケット」とは違い、各ブランドの専用スペースは設けられていない。「コム デ ギャルソン」傘下のラインはもちろん、「プラダ」、「バレンシアガ」、「ボッテガ・ヴェネタ」といったラグジュアリーブランドから、「キコ コスタディノフ」、「セッチュウ」など若手の気鋭デザイナーまでが混在している。まさに「ドーバー ストリート マーケット」のコンセプトである「美しいカオス」を新たな形で体現している。
また、川久保氏はウィンドウディスプレイを設置せず、外から中の商品が見えないようにデザイン。曲線を描く美しいカーブの壁を多用し、近未来的で迷路のような空間に仕上がっている。服を売る空間というよりも、訪れた人々が「ドーバー ストリート マーケット」の世界観に迷い込み、美しい洋服に没頭するということにフォーカスを当てたように感じる。
アパレル販売に加え、ヴィンテージブックの販売や出版を行う「1909」によるブックコーナーや、カフェ「ローズベーカリー」も設置されている。地下と中庭スペースでは、アートや音楽などのカルチャーイベントを随時開催。ファッションだけでなく、アートやカルチャーが融合する「ドーバー ストリート マーケット パリ」は、パリに訪れたモード好きには絶対外せないマストスポット。 ■INFORMATION 住所/35–37 rue des Francs-Bourgeois, 75004 Paris 営業時間/11:00~19:00 無休