お皿にマグ、ボウル…あつまれ! 動物モチーフの器10選。
●じーっと見られるのが癖になりそう。〈クエイル・セラミックス〉のテーブルウェア。
陶芸を学んだデビー・ビーバーが立ち上げた、イギリスのブランド〈クエイル・セラミックス〉。動物の手描きセラミックブランドとして20年以上の歴史を持つ。今回、セレクトしたのはジャグとソルト&ペッパー。伝統的なイギリスのデザインを現代的にアレンジして、一見、奇抜ながらも、日常の食卓にも不思議とマッチ。野生から家畜、ペットまで、さまざまな動物が揃っているので、お気に入りを見つけたい。型によっては1年以上かかって作るものもあり、すべてにハンドペイントが施されている。 問い合わせ : Duna Pearl
●シンプルな魚モチーフが涼しげな、リサ・ラーソンの食器。
3月に亡くなった、スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンの魚のプレート。1958~60年代にかけてデザインされたものを日本サイズに合わせて有田焼で復刻。STIM(=魚の群れ)という名前がつけられ、涼しげなブルーが、夏の料理にも映える。細長い小皿にはミニトマトやキュウリを並べたり、中皿には冷やし中華など麺類を。ボウルには冷製スープなどを入れて、暑い夏を爽やかに乗り切りたい。 問い合わせ : トンカチ
●伝統工芸にも、動物を発見!〈武井工芸店〉の鳩をモチーフにした砂糖壺とボンボン入れ。
色とりどりの木彫りの鳩が砂糖壺とボンボン入れに。信州善光寺の門前に店を構える〈武井工芸店〉は明治26年創業、131年の歴史を持つ。この鳩のポットは1919年に現・上田市で始まった、洋画家・山本鼎が提唱した農民美術のひとつ。長野県指定の伝統工芸品として、誕生から60年以上たった今でも、観光客から地元の人まで多くの人に愛されている。砂糖壺は、鳩の尻尾がスプーンの柄になっている。これらのほか、楊枝立てやスティックシュガー入れなどのバリエーションも。 問い合わせ : 武井工芸店
●つぶらな瞳がたまらない!〈上出長右衛門窯〉の犬と猫の器。
ワンニャン好きの心をわしづかみにする、九谷焼〈上出長右衛門窯〉の《白狗向付》と《犬盃》、《猫盃》。《白狗向付》は、六代目の上出惠悟の夢に現れたという白い犬を向付にしたもの。大量生産のできない型打ちと呼ばれる技法にて製作されている。《犬盃》と《猫盃》は、盃のなかにちょこんと犬や猫が鎮座。顔は絵付け職人による手描きで、キリリとした表情を見せる。酒を注ぐと顔を覗かせ、その姿は、まるでお風呂に入っているかのよう。盃だけでなく、リングホルダーとしても使える。 問い合わせ : 上出長右衛門窯