二階堂ふみが『Eye Love You』で受け取った“たくさんのギフト” 「想いは伝わるんだな」
エンターテインメントを続けてきてよかったと思えた作品に
――回を重ねるごとに反響も大きくなっていきました。二階堂さんのもとには届いていましたか? 二階堂:もちろんです。「このドラマを観る時間が本当に楽しみです」とか「日常を忘れられる夢のような時間です」といったようなコメントをいただけたのは、とても励みになりました。エンターテインメントの希望をすごく感じたというか。今年は年明けから辛いニュースも多く耳にする中で、私たちにできることってなんなんだろうって考えさせられたんですが、こうしてドラマを楽しんでいただけている声を聞いて、心が解放される時間だったり、人生が少しでも豊かになったり、いい方向に作用させる力があるのかもしれないと思えて嬉しくなりました。 ――SNSでの盛り上がりもすごかったです。 二階堂:我々、俳優部は何か役目を与えられて作品に携わっているので、SNS用の動画や写真って最初は役として出るべきなのか、どういう立ち位置でいればいいのかわからなくて戸惑ったんですけど。でも、視聴者のみなさんのリアクションを見ているうちに、役と素の狭間のような感じでいいんだなと。そこからは私自身も楽しむことができました。SNS担当の方もアグレッシブにいろんな瞬間を工夫して撮ってくださっていて、ここでも、みんなで成立しているドラマだったなと感じましたね。「こういう表情してシーンに臨んでいたんだな」とか「みんなといるときこんな表情をしていたんだな」みたいな発見もあったんですよ。 ――3月20日にはファンミーティングも開催されましたね。開催されると聞いたときは、いかがでしたか? 二階堂:すごくいいなと思いました。ドラマを応援してくださってた方々と対面できるのは、なかなかない機会でしたし。今回第1話の試写会もあったんですが、実は監督が観客席のうしろから会場の様子を録画されていたんですよね。「キャー!」ってなっているのを、後から見せていただいて。スタッフもみんな感動していました。「こういう反応が見られると、作り手としても報われるね」って。 ――作る人がいないとドラマは生まれないですし、もちろん観てくれる人がいないと成立しないですもんね。 二階堂:そうですね。このドラマに参加させていただいて、俳優として、エンターテインメントに関わるお仕事を続けてきて本当によかったっていうことを実感する毎日でした。ワンカットワンカット丁寧に大事に作っていくことに喜びを感じるいい仲間と巡り会えて、それを楽しんで応援してくださる視聴者のみなさんがいて。やっぱり想いみたいなものは伝わるんだなってすごく実感しています。たくさんの力をいただきながら今、無事に最終回を迎えられることが何よりも嬉しいです。ぜひ、物語のラストにも希望を感じていただけたらと思います。
佐藤結衣