ワークマンの新素材「XShelter」は極寒でも快適! 普段使いしながら災害時も役立つ実力を体験してきました
マイナス20度の冷凍庫に入り無感覚断熱を体験
「XShelter」をより実感できるよう、マイナス20度Cの冷凍庫が準備されていました。最初から「XShelter」のアイテムを着用して入ると、その違いが実感しにくいとはいえ、夏服のままでは寒すぎるため、ジャケットのみ着用して、マイナス20度の世界へ入ってみました。ジャケットを羽織っているため、上半身は大丈夫でしたが、しばらくすると足先がかなり冷たくなりました。 KEENのユニークを履いていたため、足指が痛いほどの冷たさに。上半身は平気でしたが、3分くらいしか入っていられませんでした。その後、中綿2枚の最高スペックの上下スーツとブーツに履き替え、再度、極寒の冷凍庫へ。15分間の体験で、耐えられなくなったら内側から扉をたたいてくださいと言われていたのですが、快適でした。手袋をしていなかったため手の指先は冷たくなりましたが、これが「無感覚」というものなのかと、だんだん楽しくなってきたところでタイムアップ。着ていて暑いとも寒いとも感じない快適で不思議な感覚でした。
普段着ているアイテムが災害時に役立つのがいい
マイナス20度Cの極寒を体験するようなことは少ないかもしれませんが、この「XShelter」シリーズの機能は、災害時に役立つといいます。非常時持ち出し袋を準備し、ローリングストックも行なっている筆者ですが、アウターはうっかりしていました。 「災害時には、逃げるために必要なものと避難してからの生活に必要なものがあります。」(日本赤十字北海道看護大学災害対策教育センター長の根本昌宏さん) 中でも寒さ対策は重要で、深部体温が35度を下回ることで、何かしらの不調が起こりやすくなるとのこと。健康面の不安を取り除くためにも寒さ対策は必須です。 「体温を外に逃がさないように保温が必要です。また、脚も忘れてはいけません。熱を放散してしまうので、ズボンも大事です。手先や顔も保温できるようバラクラバやインナーグローブ、アウターグローブもあるといいですね。」(根元さん) また、体が濡れると冷却効果が5倍にもなるそうです。雨など、外部からの防水効果も必要ですが、汗をかくことで冷却効果があるため、汗を逃がすことも大切になってくるそうです。必要なスペックを実現したシリーズというわけですね。 災害時に着られるものを準備するのではなく、普段着ているものが災害時に役に立つことが望ましいとの考えで開発された「XShelter」シリーズは、寒い日の通勤時に、駆け込んだ電車内が暑くて汗をかいてしまっても、すぐに放出してくれるます。じんわりと汗をかいてしまう、あの感覚から解放されそうです。天災は、いつ起こるかわからないため、普段から災害を見据えたアイテムを活用することで、自分の身を守ることにつながります。「XShelter」シリーズのラインアップにはシュラフもあり、キャンプでの眠りがより快適になるかもしれませんよ。 林 ゆりさん ロハスジャーナリスト。フリーアナウンサー。 関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育ち、MYLOHASに創刊から携わる。LOHASを実践しながら、食べ物、コスメ、ファッションなど、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてWeb媒体やブログで発信中。
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