少林寺拳法の全国大会・女子組演武の部で大会史上初の連覇を成し遂げた2人の中学生 岡山・倉敷市【こどもミライパーク】
KSB瀬戸内海放送
護身術として知られる少林寺拳法。その少林寺拳法の2人1組の演武で、2年連続女子の中学生チャンピオンになった選手が岡山県倉敷市にいます。 【写真】2人一組で行う「自由組演武」
呼吸を合わせ、流れるように次々と技を繰り出す。護身術として全国で広く取り組まれている「少林寺拳法」です。 2人一組で攻守を次々と交代しながら技を組み合わせ、技術の正確さや表現度などを競うのが「自由組演武」です。 倉敷市の中学3年生の松本安晟(まつもと あんな)さんと中学2年生の小玉琉花(こだま るか)さんは、8月に岡山市で行われた中学生の全国大会の女子組演武の部で、大会史上初となる連覇を成し遂げました。 (中学・女子組演武の部 初の連覇/小玉琉花さん) 「この間の大会は、岡山県でやったので、身内とか知り合いばっかりで声をかけてくれる人が多かったのでリラックスしてできました」 中学では陸上部に所属し瞬発力が自慢の小玉さん。小さい頃から体幹を鍛えてきた松本さん。2人がペアを組んだのは約9年前。 小学校の高学年まで選手増強のための県のプロジェクトに所属。さまざまな指導者から技術を吸収してきました。 そんな2人が全国大会連覇という快挙を達成できた「カギ」。それは、「2人でたくさん話し合える関係性」です。 2人は練習前に、この日の「目標」や今の課題を話し合ってノートに書いています。 向い合って話をしているときには、笑顔がこぼれます。 2人の指導者で小玉さんの父でもある小玉恵三さんは、激しく打ち合う組演武において、この時間が大切だと話します。 (小玉さんの父で2人を指導/小玉恵三さん) 「(この時間が)間合い、正確度、きちっとした受け、きちっとした反撃につながっていると思います」 (記者) 「お互いについてどう思う?」 (中学・女子組演武の部 初の連覇/松本安晟さん) 「ネガティブになったときとか励ましてくれたり、ポジティブな言葉をかけてくれます」 (中学・女子組演武の部 初の連覇/小玉琉花さん) 「普通の生活面ではたまーに変なことを言うことがあるので、そこが面白いです。1人だけもう1個前の話をしていることもあります」 ほとんどの場面で、打撃や蹴りなどを実際に当てている少林寺拳法。そのため、ノートにはこんな言葉も…… (中学・女子組演武の部 初の連覇/小玉琉花さん) 「相手を信用と信頼していないと、しっかり蹴ったり技をかけたりできない」 (中学・女子組演武の部 初の連覇/松本安晟さん) 「本気で突いても蹴っても受けてくれるだろうなって」 (小玉さんの父で2人を指導/小玉恵三さん) 「与えられたものだと作り物で終わってしまう。2人が納得することで本物が生まれる。少林寺拳法を見て感動していただける」 そんな2人ですが、松本さんが2025年の春、中学校を卒業するため、ペアは次の大会で一旦解消。11月の全国大会が最後の大会です。 (中学・女子組演武の部 初の連覇/小玉琉花さん) 「1位を絶対取りに行くって気持ちなんですけど、2人とも最後なので、あんちゃんを楽しく終わらせることができるようにします」 (中学・女子組演武の部 初の連覇/松本安晟さん) 「最後なのでとにかくやりきることを頑張ります」
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