【新型アイオニック5も導入】5年後には現在の10倍以上販売が目標!ヒョンデ日本再参入からの2年とこれから
日本再参入してからの販売台数は約1500台
11月8日、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンは横浜市港北区のヒョンデ・カスタマー・エクスペリエンスセンター横浜で、『ヒョンデ・ビズデイ』(Hyundai Biz. Day)を開催した。 【写真】新型アイオニック5も登場!『ヒョンデ・ビズデイ』会場の様子 (102枚) フラッグシップEVとなる『アイオニック5』(IONIQ 5)の新型モデル発表や最新ラインナップ紹介なども行われたが、ここではヒョンデ・モビリティ・ジャパン(以下HMJ)のマネージングダイレクターである七五三木(しめぎ)敏幸氏によるビジネスプランの話を中心に、日本再参入してからの2年と、これからのヒョンデについて紹介しておこう。 ヒョンデが日本に再参入を発表したのは、2022年の2月。2022年5月にフラッグシップEVのアイオニック5とFCEV(燃料電池電気自動車)のネッソ(NEXO)をローンチし、2023年11月には電動コンパクトSUVのコナ(KONA)を、そして2024年6月にはスペシャルモデルのアイオニック5 Nをローンチした。 その間、アイオニック5は世界をはじめ日本でもさまざまな賞を受賞するなど、評価は高まっている。 ヒョンデ車を日本で再発売してから約2年半が経過したが、その間の販売台数は約1500台。オンラインによる販売が中心のため、なかなか販売拡大は難しいのかもしれない。日本は世界で最も厳しいマーケットであり、日本市場にヒョンデ車を定着させるためにはどうすれば良いかをHMJは認識している。
日本のユーザーへ『3つの約束』
そこで、HMJでは『最高の顧客満足提供とお客様の信頼醸成』をビジョンとして、販売拡大を目指している。そのため、日本のユーザーにヒョンデは『3つの約束』を掲げている。それは、1:持続可能なモビリティ、2:世界最高水準の品質と安心、3:快適な購入体験、だという。 持続可能なモビリティとは、すなわちZEV=ゼロ・エミッション・ビークルを意味する。移動に負担をかけず、日本の自然を守る。それが可能なのはZEVだけ、というわけで、HMJが日本に導入するモデルは、BEVもしくはFCEVというZEVのみとしている。 世界最高水準の品質と安心とは、日本に合わせたユーザビリティだ。世界の多くでクルマは右側通行で左ハンドルのため、日本仕様もそのまま持ち込まれている輸入車は少なくない。またハンドル位置は右に変更しても、ウインカーは左側のままというのがほとんどだ。だがヒョンデ車は右ハンドル化しただけでなく、ウインカーも右側に変更している。 また、ゴーストップの多い日本の道に合わせて、アクセルレスポンスやサスペンションなどのセッティングも変更している。BEVの駆動用バッテリーは、15万km走行したクルマでも97%まで満充電できるなど、バッテリーマネジメントは最高レベルを誇っている。 さらに、コネクテッドカーサービスや保険プログラム、ロードサイトアシスタンス、モバイルサービスなど、アフターサービスも充実させている。