千原ジュニアさん「来年は句集を」 芭蕉をイメージした衣装で語る
松尾芭蕉の生誕380年を記念した事業の最後の集客イベント「芭蕉さん さらなる旅へ。」が6日夜、三重県伊賀市西明寺の市文化会館で開かれ、約千人が参加した。タレントの千原ジュニアさん(50)が芭蕉をイメージした衣装で登場し、始めて約10年になる俳句への思いを語った。 【写真】俳句についてアナウンサーと対談する千原ジュニアさん(右)=三重県伊賀市西明寺 千原さんは俳人の夏井いつきさんとともにテレビ番組「プレバト‼」に出演。市などが今年、一般投票を募った「俳句が似合う芸能人コンテスト」で3位に選ばれた。千原さんはアナウンサーとの対談で、「聞いてもらっている人と映像が共有できるように詠む」とし、以前に詠んだ句「750cc(ナナハン)のタンクにしがみつく寒夜(かんや)」について「オリジナリティーをもって挑みたいと思い、俳句の懐の深さを感じた」と振り返った。古里の京都府福知山市に句碑を建ててもらったことを紹介し、「来年は句集を出せればうれしい」と話した。 コンテストで1位だった俳優・タレントの梅沢富美男さんの動画メッセージも披露され、梅沢さんは「俳句をやればやるほど日本語のすごさや美しさを学ぶ。一生懸命頑張って俳句を広めたい」と語った。 「せんせいの句会」が今年考案した俳句ゲームを、代表の小学校教諭、森永侑樹さんが紹介し、参加者と楽しんだ。市出身のミュージシャン、七音(なおと)さんは芭蕉をテーマにした歌を披露し、劇団上野市民劇場の福北辨(わかつ)さんは芭蕉に扮した一人芝居を演じた。(小西孝司)
朝日新聞社