ソトやコールら投打の主力が一気にFA退団か 今オフにチーム解体不可避のヤ軍へ強まる懸念「再建を意味する」
無念のワールドシリーズ終了からわずか3日。来季に向け、ドジャースに敗れたヤンキースのチーム編成が激しく動いている。 【動画】平凡なフライを落球 ジャッジの痛恨過ぎたエラーをチェック 24年シーズンの終了とともに米球界ではFA選手を含めた各球団の補強が活発化。その中でヤンキースは主力選手の“離脱”が相次いでいる。現地時間11月2日には、2019年から9年契約を締結していたゲリット・コールがオプトアウト権(契約を破棄できる権利)を行使する見込みであることが発覚。小さくない衝撃を呼んだ。 さらに今オフは、野手ではフアン・ソト、アンソニー・リゾー、グレイバー・トーレス、アレックス・ベルドゥーゴがFA。投手では守護神のクレイ・ホームズを筆頭に、ティム・ヒルとトミー・ケインリー、ジョナサン・ロアイシガがFAとなることが決定的となっている。2009年以来15年ぶりのリーグ優勝を果たしたヤンキースだが、現体制の解体は避けられない情勢となっている。 再契約の見込みは残っているとはいえ主力の大半が抜ける形となる。今オフの補強次第で連覇はおろか、ポストシーズン出場も危うい状況だ。 この危機的な状況に地元紙も警戒を鳴らす。日刊紙『New York Post』は「25年のヤンキースは顔ぶれが大きく様変わりする可能性がある」と指摘。さらにニュージャージー州に拠点を構える『NJ.com』は「選手の入れ替わりは常に起こる。2024年のヤンキースのように、リーグで最も実力のあるチームでさえ、完全にそのままの状態で残ることはない」と断言し、こう続けている。 「来季のチームはかなりのメンバーが新しい顔ぶれになる。これは再建を意味するわけだが、財政面に生まれる柔軟性を利用して、多数のFA選手と契約できることも意味している」 来季に捲土重来を期するヤンキースはチーム解体が進む今オフをどう過ごすか。名門の真価が問われる冬となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]