ルーマニア北部の自然と徐々に明らかになる村の闇 『おんどりの鳴く前に』日本版予告公開
2025年1月24日に公開されるサスペンス映画『おんどりの鳴く前に』の日本版予告が公開された。 【写真】不穏な空気が漂うルーマニア北部の村 本作は、長編2作目『Două lozuri』で2016年のルーマニア興行収入1位を獲得したパウル・ネゴエスク監督が、田舎の村という狭いコミュニティを舞台に、人間の醜悪さを描いた辺境サスペンス。ルーマニア・アカデミー賞(GOPO賞)では6冠に輝いた。 ルーマニア・モルドヴァ地方の静かな村の中年警察官イリエは、野心を失い鬱屈とした日々を送る中で、果樹園を営みながらひっそりと第2の人生を送りたいと願っていた。しかし、惨殺死体が見つかったことをきっかけに、イリエは美しい村の闇を次々と目の当たりにする。 日本版予告編は、物語の舞台であるルーマニア北部の村の風景色と、村から出荷される鶏の描写から始まる。荷台から1羽のおんどりがはじき出されるショットに「なぜこの村へ?」という声が重なり、中年警察官イリエと、物語の鍵を握る新人警察官ヴァリの会話が展開されていく。さらに惨殺事件の被害者の妻や村長による意味深なセリフも垣間見え、ルーマニアの自然と、徐々に明らかになる村の闇との対比が描かれている。 また、2025年1月18日に新宿シネマカリテにて、ルーマニア語小説家の済東鉄腸と映画大好き芸人あんこが登壇する先行上映会が開催されることも決定した。
リアルサウンド編集部