国学院大の前田康弘監督

　第101回東京箱根間往復大学駅伝競走（箱根駅伝、2日＝5区間107・5キロ）の往路で、優勝候補の国学院大が苦戦を強いられた。 　花の2区を担ったエース・平林清澄（4年）が区間8位に沈むと、3区の山本歩夢（4年）も区間5位。チームをけん引する最上級生で流れをつかむことができず、往路優勝した青学大と5分25秒遅れの6位発進となった。前田康弘監督は「もうちょっと攻めたかったけど、ハマっちゃった部分があった。全体的に追う展開になった。できればトントンで行って勝負したかったのが本音ではあるが、そこを打破するまでの力がないということ」と表情を曇らせた。 　今季は出雲駅伝、全日本大学駅伝で優勝。いずれも要所で流れを引き寄せたが、箱根路の難しさを実感した。指揮官は「突き抜けて区間賞ぐらいを取らないと、流れは変えられない。やっぱり箱根って深いですね…」と悔しさをにじませた。 　ただ、視線は早くも3日の復路に向いている。「もう前を追うしかない。復路優勝も意識してレースしていきたいし、とにかく自分たちの力をしっかり復路組にも出してもらって、過去最高の（総合）3番はしっかり狙ったレースはしていきたい」と巻き返しを宣言。最後まであきらめるつもりはない。