名車・日産『フェアレディZ』誕生の歴史:片山豊氏と松尾良彦氏が証言
ダットサン『240Z』はこうして誕生した……。三樹書房は『フェアレディZストーリー / 米国市場を切り拓いたスポーツカー』を特別愛蔵版として発売する。本書は、日産自動車の創立90周年を記念し、同社の名車『フェアレディZ』の誕生秘話と進化の軌跡をカタログでたどる一冊だ。 【画像全6枚】 1969年11月に初代フェアレディZ(輸出名:ダットサン240Z)は登場し、1978年8月に2代目へとバトンを渡すまでの約9年間、特にアメリカ市場で成功を収めた。生産台数の約85%が輸出され、その大部分が北米市場向けであったことを踏まえ、輸出仕様のカタログも収録。本書では、当時のカタログを巻頭カラー口絵で紹介し、国内外での展開を詳細に解説している。 また、本書の特徴として、北米市場での成功を支えた片山豊氏や初代Zのデザインを手掛けた松尾良彦氏など、開発に携わった当事者による証言を収録した。当時の状況やデザインへのこだわりが綴られており、一次資料として価値があると思われる。片山豊氏による「ダットサン240Zはこうして誕生した」の証言は、貴重な記録だ。 本書は、1999年に初版として発行された『フェアレディZストーリー DATSUN SP/SR&Z』を底本に、新たに日産90周年記念ロゴを施した特別仕様で、限定250部が製作された。
レスポンス 高木啓