「韓国人が近づけない場所」ソウル・龍山基地…バスツアー、9月12日再開
【08月20日 KOREA WAVE】韓国国土交通省は来月12日から「龍山(ヨンサン)基地バスツアー」を再開する。2019年に一般国民を対象に始まったが、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大で中断されていた。2019年は計41回実施され、一般申請者1万2759人のうち2648人が参加した。 龍山基地は軍事施設があったところ。1904年に日本軍が強制接収し、その後は米軍など外国部隊が駐留しており、韓国人が近づくのは不可能だった。 ツアーは基地内の自然と風景を体感し、歴史・文化的に重要な場所などを直接見て回りながら主要地点で下車し、専門ガイドの説明を聞く方式で進められる。 同省は今年5月から7月までテストツアーを実施。コースを点検し、全体コースに対する参加者の関心などの推移を反映させ、9月の正式ツアーに切り替える。 ツアーは龍山基地のメインポストに位置する旧韓米連合軍司令部、米8軍司令部など、多様な軍事施設の歴史的事実を確認することができる。サウスポストに位置する旧日本軍司令官官邸だったドラゴンヒルホテル(米軍複合施設)までコースに入っている。米軍の実際の生活ぶりもうかがえる。 基地返還が完了すれば南山(ナムサン)とソウルを東西に流れる漢江(ハンガン)が連結される生態軸の形成とともに、三角地(サムガクチ)、梨泰院(イテウォン)など周辺地域を含めた未来の龍山公園の姿もイメージできるようになる。 龍山基地バスツアーは月1回のペースで進められ、初回は9月12日となる。同省は国民の参加と関心などを考慮し、将来的には米軍と協議して回数を拡大していく。 同省龍山公園造成推進企画団長のチョン・ウジン氏は「再開される龍山基地バスツアーは国民に隠されていた龍山基地を直接訪れる機会を提供する。龍山基地の文化・歴史を調べることができる意味深いツアーになることを願う」と話した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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