今季一番の楽しみは佐々木朗希と奥川恭伸。ペナントの行方は五輪の中断期間がカギ【張本勲の喝!!】
坂本には2000安打を通過点にしてほしい
侍ジャパンがオリンピックを戦う裏で各球団がどう過ごすか。後半戦のペナント争いを左右する注目点になる/写真はプレミア12
年が明けて最初の号ということなので、2020年のプロ野球界に期待することや注目点を書いていこう。 このオフにはポスティングなどで何人かの選手が日本球界を去ることになった。寂しくも残念なことではあるが、去る者がいれば、台頭する者が出てくるものだし、出てきてくれなければ困る。一番の楽しみは、ロッテの佐々木朗希とヤクルトの奥川恭伸という2人のドラフト1位右腕だ。高卒でこれだけのレベルの速球派ピッチャーがそろうというのも、そうあることではない。 19年も高卒の新人たちがシーズン前には騒がれていたが、終わってみれば広島の小園海斗が少し見せ場を作った程度だった。確かに10代の選手たちがいきなりプロの世界で活躍するのは簡単なことではない。それでも、小園以外の高卒ドライチたちが、1年目に関しては評判倒れだった感は否めない。 それだけに、今年は期待している。奥川はすでに高い完成度を備えているから、ヤクルトの投手陣であれば開幕から先発ローテーションに割って入っていくことができるはずだ。佐々木はまず体力をつけてからになるだろうが、最速163キロの真っすぐをはじめ、一つひとつのボールの質はすぐにでもプロで通用するレベルにある。夏前から先発として一軍に上がってくるようなら面白い。自主トレ、春季キャンプ、オープン戦と、どのような過程を踏んでいくのか。今から楽しみだ。 若手に限らず個人に目を向ければ、バッターの頑張りに期待したい。特にパ・リーグは西武の森友哉、セ・リーグは広島の鈴木誠也だ。昨季はどちらも首位打者になったが、森が打率.329、鈴木が.335というのは物足りないし・・・
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週刊ベースボール