55歳で役職定年になり収入減でガッカリ。定年まで働いて嘱託社員になるか、いま転職するか、それぞれのメリット・デメリットは?
転職した場合のメリットとデメリット
転職する場合のメリットを「転職する動機」の視点で整理してみました。 【やりたいことをしたい】 いままでのキャリアをいったんリセットして、新しい分野で挑戦をすることも可能です。そのためには学び直しなどの期間も必要になる場合もあります。また、挑戦する分野がいままでのキャリアとの親和性が高くない場合には、転職活動に苦戦する場合もあります。 【まだまだ管理職として挑戦したい】 体力的にも気力的にもまだまだ管理職として、プレイングマネジャーとしてやっていけるという年齢で、役職を降りることに物足りなさを感じている方にとっては、企業のライフサイクルとして拡大成長中、または組織変革を目指す企業など、マネジメント層を求めている企業で活躍する機会を得ることができます。 【いままでの経験を求めている企業で生かしたい】 専門職としての深い経験を持つ方、総合職として企業内でさまざまな部署を経験し知見を深めてきた方など、豊富な経験を持つベテランを求めている企業もあります。そのような企業でいままでの経験を還元し、世の中に貢献する機会を得ることができます。 一方でデメリットとしてはどのようなことがあるのか?転職後に戸惑う事例を整理しました。 【企業文化の違い】 いままで勤めてきた企業と会社の規模、歴史、業種、顧客層、サービスが異なりますので、恐らく企業理念や文化が異なることは普通にあります。そのような環境の変化を柔軟に受け入れることができる人もいれば、変化に対応できない人もいます。対応できない人にとってはストレスになってしまい、早期退職してしまうこともあります。 【ゼロからのスタート】 社員や関係部署との関係構築、仕事の進め方やルール、業務管理システムなど、業務面でもゼロから覚えていかなければなりません。最初はその部分にエネルギーを注ぐことになるでしょう。 【福利厚生面等のギャップ】 福利厚生面でも、いままで当たり前だったことが対応していないこともあります。大企業から非大企業への転職をした場合などはよくあることです。
まとめ
最後に、収入面での検討は必要です。役職定年後65歳までの収入と転職した場合の65歳までの収入面での比較をした上で、セカンドキャリアを見据えた働き方の両面から検討したいところです。 出典 人事院 民間企業における役職定年制・役職任期制の実態 執筆者:仁木康尋 日本FP協会CFP(R)認定者、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部