[春は特別]ある水温を境に性格が変わる!ブラックバス釣りにベストなタイミングを解説!
コイがバスの産卵をずらす!?
温かい気温が安定して続き、そろそろバスも産卵! かと思いきや、シャローにはたくさんのコイの姿が! じつは大津さんの経験上、コイの多いフィールドではこのようなことがよく起こるのだという。さすがにコイに占拠されたシャローエリアでは産卵をしないため、そういったフィールドではバスの産卵が遅くなる傾向にある。つまりコイがはたいていれば、バスの産卵は次の温かい日が続いたころからなと予測もできるわけだ。
バスにとっての適水温とは…?
例えば人間は外気温に関わらず37度前後の体温を維持できる恒温動物だが、バスを含む魚類は一般的に変温動物であるとされている。その体温は周りの温度、つまりバスの場合は水温に左右されることとなる。低水温期にはバス自身の体温も下がり、活動的でなくなることで余計なエネルギーを消費することなく過ごし、生命を維持することができるのだ。 大津「実際、ライブスコープとかで魚を探しても、半分冬眠しているみたいに動かなくなっているバスを冬にはよく見かけます。季節的にはベイトも少ないわけですから、省エネモードになるわけです」 そこから春に近づくに連れて水温は上昇。するとある水温を境に、生命感が増してくるのだという。 大津「12度を越えたあたりから水中の生命活動は活発になりだします。後でまたお話しますが、エビやゴリといったボトム付近にいる小さな生物が動き出すのがこの水温です。また、12度は多くのバスがそれらのベイトを食べるために動き出す水温でもあります。でも実はバスにとって、春の水温はまだまだ適水温じゃないのだと思っています。エビやゴリなら本調子でなくても食べられるんでしょう。逆に、水温は高ければ高いほどバスには適しているのでは? と思っているくらいです。25度とかなら全然平気じゃないですかね。すごいスピードでオイカワとかを追いかけ回すのを見かけるのも高水温期です。ただ、水温が高いと溶存酸素量(水中に溶け込んでいる酸素の量)は低くなってしまいますから、その都合でカレントやシェードを好んでいるのだと思っています」