[春は特別]ある水温を境に性格が変わる!ブラックバス釣りにベストなタイミングを解説!
「水温×バス」産卵行動を左右する『15度』
まずはじめにお話いただいたのは、水温とバスの関係。春の訪れと共にやってくるイベントといえばそう、スポーニングだ。 大津「バス釣りの感覚でいえば、いわゆる『春の釣り』と呼ばれる時期はスポーニング期間であると思っています。そのため、アフターまでは春特有の難しさを引きずっているようにいつも感じています。これが回復してきた魚を狙うとなると、もう夏の釣りですよね」 [写真キャプション] バスが産卵行動を本格的に意識しだす水温を簡潔に言い表すとすれば、「最低水温15度」。いわゆる寒の戻りがやってきても、水温が15度を下回らないような状況が好ましい。ただし、そうなるとバスの食性が希薄になり、釣るのは難しくなってくる。つまり春の寒波は時に狙い目となるのだ。 それではスポーニングおいて、水温はどのような関わりを持っているのだろうか。 大津「具体的な指標として、15度というのがあります。これはバスがいよいよベッドに上がって卵を産むか、となる水温です。でも単に15度になればいいわけではありません。三寒四温とも言われるように、春は寒暖を繰り返して徐々に気温が上がっていきますが、水温も同じような傾向にあるんです。つまり、三寒四温を繰り返すうちは、まだまだ低い水温になることが多い。そのため、安定して水温15度となる、具体的には最低水温が15度を超えてくることで、多くのバスがスポーニングの最盛期を迎える、という認識を持っています。余談ですが、コイの多いフィールドではその更にあとに産卵がはじまると思っています」 なお、このスポーニングの傾向を考えると、釣果にも活かすことができるのだと大津さんはいう。 大津「個人的には、バスの産卵には月齢よりも天候のほうが重要だと思っています。月の満ち欠けに関わらず、温かい気候が続く(安定して水温が15度を超える)ようであればバスは産卵を意識しだすわけです。でもそうなってくると食い気がたたず、釣りにくくなりますよね? だから狙い目は天気の悪い日だと思っています。季節が逆戻りするような天候で水温が下がれば、バスも産卵モードから遠ざかってくれますからね。とはいえそんなに簡単に都合よくピンポイントで釣りには行けないんですけどね(笑)」