白洲迅、芸能界は「1ミリも考えてなかった」 いまだに表に立つのは苦手「ずっと緊張してばかりの役者人生です」
『刑事7人』は「身の引き締まる思い」
2018年、『刑事7人』の第4シリーズに出演。第9シリーズまで東山紀之さん演じる主人公・天樹悠刑事をはじめとした専従捜査班の先輩たちに、時にはいじられながらも事件解決のためにまっすぐに走り続ける野々村拓海刑事役を演じた。 「主演の東山紀之さんをはじめ、そうそうたるメンバーでとても身の引き締まる思いでした。しかも東山さんとのシーンが多くなるだろうみたいなことを聞いていたので。 それで、インの日の撮影がまさに東山さんとの2人のシーンだったのですが、緊張しました。もうずっと緊張してばかりの役者人生です」 ――白洲さんは第4シリーズから登場でした。 「そうです。すでに空気感が出来上がっているというのもありましたが、そこに関しては、田辺誠一さんと僕が新メンバーとして入ったので、僕だけじゃないというのは心のよりどころでした。 あと、その直前に(吉田)鋼太郎さんと舞台を一緒にやっていたんですよ。『シラノ・ド・ベルジュラック』という舞台の稽古中に『刑事7人』の出演が決まったので、『鋼太郎さん、決まりました』って報告したら『おー、いいじゃん』って(笑)。そう言ってもらったのがすごく印象的でよく覚えています」 ――『刑事7人』は、白洲さん演じる野々村拓海刑事の成長物語という感じもありましたよね。最初は新人刑事でしたが、後輩刑事も入ってきて。 「そうですね。それがシリーズもののいいところだなって気づいたのは、(小瀧)望が入ってきて後輩ができたときでした。 役としてももちろんそうなんですけど、僕で言ったら白洲迅としても同じように1年ずつ年を重ねていくし、別の現場で成長していっているだろうみたいな。人として、役者としての成長を物語に反映させることができるということがシリーズものの良さだったし、一つの役にこれだけ長いこと付き合うことはなかったので、本当に『刑事7人』はいい経験でした。いろんな意味で成長させてもらえたなって思います」 ――途中親友のために取った行動で、ヒヤっとする場面もありました。 「そうですね。だから毎年『いつクビになるんだろう?』とか、次の年にまたやるのかどうかも知らされてなかったですし、『殉職するのかな?』って思ったり…。わからないなかで日々やっていたので、台本が出来上がってくるのをドキドキしながら楽しみにしていました。 出来上がってきた台本、そして演出に対してどれだけこたえられるのかということだけを考えて撮影に臨んでいました。東山さんには見守ってもらったというか、鍛えてもらったというか…いろんな意味で本当にお世話になりました」 白洲さんは『刑事7人』に出演しつつ、映画『10万分の1』(三木康一郎監督)、『Life 線上の僕ら』(楽天TV)、『私の夫は冷凍庫に眠っている』(テレビ東京系)など、映画、ドラマへの出演作が続いていく。次回は撮影エピソードなども紹介。(津島令子) ヘアメイク:持田洋輔 スタイリスト:Ryo Matsuda 衣装:ブルゾン・シャツ(メゾン キツネ)、パンツ(アバハウス)、靴(アルフレッド・バニスター)