白洲迅、芸能界は「1ミリも考えてなかった」 いまだに表に立つのは苦手「ずっと緊張してばかりの役者人生です」
観客の熱気は「やっぱり気持ちいい」
2013年、白洲さんは『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ系)でドラマ初出演を果たす。2017年には、芸能事務所キューブに所属する俳優集団「C.I.A.」(2022年卒業)のメンバーとしても活動することに。 ――ドラマに出演と言われたときはいかがでした? 「よくわかってなかったと思います。ドラマの現場がどういうものなのかということも、何もわかってなかったし。でも、やっぱり最初のこと、初めての経験って忘れないんだなって(笑)。そのときもしっかり緊張しながらやっていましたね。 本屋さんの4畳半ぐらいの和室みたいなところで緊張しながら待っていた記憶が鮮明に残っています。そのときの監督さんと先日10数年ぶりに再会して、一緒にお仕事をさせてもらったのですが、本当にステキなことだなって思いました。覚えてくれていたのもすごくうれしかったです」 ――同じ監督やプロデューサー、助監督だった方が監督になったときにキャスティングしてくれるというのはうれしいですね。 「はい。それがまたこのお仕事の醍醐味の一つかなって思います。いろいろな人と入れ替わり立ち替わりと言っちゃうと言葉が悪いですけど、ある一定の短期間、ドラマだったらワンクール3カ月間とか一緒にやるけど、次の現場に行ったらサヨウナラということが多いので。 でも、それって悪いことばかりじゃなくて、いろんな人と巡り合って、また再会して、一緒にやって…という、そこで一喜一憂できる感じが醍醐味なのかなって思いますね」 ――俳優業のほかに「C.I.A.」として歌やダンスも披露することに。 「『C.I.A.』に関しては、僕は他の仕事が忙しくてというのもあって、年末だけ参加みたいなことが多かったです。慣れないことではありましたけど、自分の事務所ながらとてもいい経験をさせてもらったなと思っています。 僕はファンの方と触れ合う機会はあまり多くないじゃないですか。舞台もそんなに数多く出ているわけではないので、ファンの方のリアクションを実際に見ることができるのはうれしかったですね。 ああいうライブとなると、ステージでお客さんに何か問いかけてみたりする機会もあったりするので、そういう意味でとてもいい経験だったなって思います。あらためていろんな人に応援してもらっているんだということを再確認できるお仕事でしたね」 ――ライブの観客の熱気は、普通のお芝居のときとは違いますが、体感していかがでした? 「あの感覚は、やっぱり気持ちいいものですよ(笑)。だからアーティストとか、アイドルの友だちが羨ましいなって思います。自分がそういうことを進んでやりたいかと言われるとまたちょっと別かもしれないですけど。 その経験も、実は『テニスの王子様』でもさせてもらっていて。ライブもやるので、横浜アリーナとか埼玉スーパーアリーナのステージに立たせてもらったこともあるし、あのときの経験も多少は活きたのかなとは思います」