宝来船から冷たい川へダイブ! 豊後高田市で新春の伝統行事「ホーランエンヤ」
大分県豊後高田市の新春の伝統行事「ホーランエンヤ」(県選択無形民俗文化財)が4日、市中心部の桂川であった。「ホーランエンヤ、エンヤサノサッサ」のかけ声に合わせて、彩り豊かな大漁旗で飾られた宝来船が岸に近づくたびに、大きな歓声が上がった。 豊漁と航海の安全を祈願して、江戸中期に始まったとされる。地元住民でつくる同保存会(清水良幸会長)が主催した。 船には市内外の経済関係者ら約70人が乗り込み、両岸を行き来しながら、川下の琴平宮から約1キロ上流の若宮八幡神社に向かった。川岸では縁起物の紅白餅がまかれ、多くの見物客が手を伸ばした。途中、供え物や祝儀を受け取るため、こぎ手が締め込み姿で冷たい川に飛び込み、勇壮な泳ぎを披露した。 市商工観光課によると、この日の水温は1度。こぎ手の最年少となった市内磯町の学生永松弘規さん(19)は「今年が良い一年になるように願って挑んだ。寒かったが達成感がある」と話した。