「よく見たら天井にクモの巣が…!?」保育士ママたちが保育園見学で必ず見る“意外なチェックポイント”
見学だけではない保育園選び
3人目は子どもの偏食改善について発信しているなみ先生! なみ先生は首都圏在住、保育園見学だけでは見られない部分を見るコツを挙げてくれました。 なみ先生:私が子どもの保育園を選ぶ際に重視した点は6つ。 ・園の前を通ると、幼児クラスからの楽しそうな声が聞こえる(叫び声や保育士の怒鳴り声はない) ・公園での外活動に来ている際の保育士のかかわり、不審者らしき人への対応がよい(何回も、違う公園でもいろんな園を見定めました) ・姉妹園が多くない(先生の異動は多くない方がいい) ・保護者のお手伝いが年に1・2回ある(大変な点もあるけれど、保護者同士や保育士と繋がりができる) ・行事は多くない ・保育士の配置人数にゆとりがある 保育園見学以外に公園での保育士の姿を見ることもひとつの手。 最近はエプロンに保育園名が入っていたり、制服を採用している保育園も多いので、どこの保育園かはわかりやすいです。 はる:実際に働いていても、保育園見学の日は気を張っていて、「こんにちは~」とあいさつした声がいつもより1トーン高くなったなんていうこともあるあるです。 公園で保育士同士ずっと話していて子どもを見ていないなど、見学だけでは知ることのできない部分があるので、私も公園でチェックすることをおすすめします!
保育士の余裕を見るヒントは壁!?
最後に私が実際に保育園見学に行ったときの体験談を。 345先生が「保育士の手がける壁面制作が多い」という視点を挙げていましたが、実際に私も保育園見学に行ったとき壁と玄関を重視していました。 玄関は保育園の顔でもある部分。感染症の情報が紹介されていたり、近隣の子育て事業のポスターが置かれていたりと、園によって様々です。 何より「クラス以外の部分」であるので、意外と働いている保育士がスルーしがちな部分。 子育て事業のポスターの期日が過ぎたものが置かれていたり、よく見たら天井にクモの巣が……という保育園も実際にありましたし、保育士にそこまでチェックする余裕がないのかな?と感じました。 我が子が通う保育園は玄関に季節の花が生けられていて、そういったさりげないけど毎日使う部分で季節を感じることができるのは良いなと思ったことを覚えています。 また、壁面製作だけではなく子どもの作った製作も見ていました。 どうしても製作活動って「一斉」にやりがちで、型にはまった保育になりがちなのですが、カニを赤ではなくて黒や緑で描きたいっていう子もいるだろうし、そもそも製作をする気分じゃないっていう子もいると思うのです。 なので子どもの作品が飾ってあって、全員が全く同じ色、同じ描き方という保育園はちょっと違うなあと感じていました。 ちなみにカニのくだりは実際に私の幼稚園時代の集合写真の話で、他の子が全員カニを赤一色で塗る中、私だけが緑と黒とピンクで塗っていました。幼稚園時代、製作が好きで教材倉庫によく連れて行ってくれた担任の先生のことを今でも覚えていて、働く側になった今、すごい個々を大切にしてくれていたんだなと改めて感じます。 同じ保育士でも視点はそれぞれですが、皆一緒なのは「自分と子どもにとって良いと感じた保育園」を選んだこと。 子育ての考え方が皆違うように、保育観も園によってどころか保育士によっても様々です。園見学に行ったからこそ気付けることもたくさんあるので、みなさんの保育園選びの参考になれば嬉しいです。
【Profile】はる(@hr_hoiku)
小2女子と年中男子の2児のママ。新設保育園の立ち上げも経験した12年目の現役主任保育士。現場の経験を生かして、保育園側の視点と保護者側の視点からの情報や、子育てが少しでもラクになる保育士のハックを発信。保育士、幼稚園教諭1種、認定ベビーシッターの資格も保有。
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