当日になってみないと分からない!毎年激論! 「関東・東京6枠目」を争う4校の強みを徹底比較!
本日、第96回選抜高等学校野球大会の出場32校が決まる。毎年熾烈な争いとなる地区は関東・東京だ。関東4、東京1は確定で、残りの6枠目は関東5枠目、東京2枠目で争われる。 【速報予定】センバツ出場32校はどこになるのか? 例年の選出パターンを振り返ってみよう。まず「関東地区5枠目」に入る学校は以下の条件が選ばれやすい。 ・県大会で優勝し、1位で秋季関東大会に出場していること ・1回戦登場校は関東大会で最低でも1勝していること ・試合内容、成績も優秀なこと ・地域性でベスト4以上の学校に同県の学校がないこと それを踏まえると今年の関東は桐光学園、中央学院、花咲徳栄の3校が当てはまる。 「東京2枠目」は秋季都大会準優勝の学校が選ばれやすく、都大会ベスト4の学校が選出されたのは2010年の日大三。それ以外は準優勝の学校が関東5枠目と争ってきた。その流れでいくと、今年は創価となる。 そうして選ばれた関東5枠目と東京2枠目の争いになるわけだが、「関東・東京6枠目」の選出理由は年によって様々だ。総合力、個人のパフォーマンス、大事な試合での得失点差、選考委員から高く評価される試合運び、県大会を通じての内容などなど。どれが決め手になるかは当日を迎えてみないと分からない。 直近では、2019年の横浜はエース・及川 雅貴(阪神)の存在、2020年の花咲徳栄は総合力。2023年の二松学舎大付は攻撃力の高さを高く評価された。 ボーダーラインの学校のそれぞれの強みはなにか。選出されるとすれば、こういう理由なのでは?というところまで推測もしていきたい。
桐光学園は守備力、投手力で勝負!県大会で慶應義塾を破った試合や、関東大会準々決勝の試合内容をどう評価されるか?
まずは桐光学園(神奈川1位)から見ていこう。 県大会 総得点64 総失点18 関東大会 総得点10 総失点7 桐光学園の強みは、法橋 瑛良投手(2年)、中村 優太捕手(2年)のバッテリーで守り勝つ野球。法橋はコントロールもよく、ムキになって三振をとらず、打たせて取ることを心がける。自分の特性を理解していて、県大会の準々決勝の慶應義塾戦と対戦。強打者・加藤 右悟外野手(2年)を4打数0安打2三振に抑え、完封勝利を挙げた。 バッテリーだけではなく、足の怪我の影響で、秋では一塁に入った森 駿太内野手(2年)、森の代わりに入った遊撃・鈴木 真心内野手(2年)など守備力の高い選手で失点を防いできた。 桐光学園は県大会決勝で横浜に14失点していて、法橋は3.2回を投げて4失点。ただこの試合は法橋が先発せず、他の投手が打たれて横浜打線が勢いづいた。法橋は前日の準決勝で120球、1失点完投勝利を挙げていて、さらに準決勝の試合終了時刻が17時14分。翌日の午前10時の決勝戦に臨んだので、ベストピッチは難しく、ここは考慮されるだろう。 法橋は関東大会の準々決勝の山梨学院戦に先発し、延長11回まで投げて、4失点完投負けを喫したが、7回まで無失点と内容もよく、関東大会2試合で20回を投げ、自責点4。大事な試合で内容のある投球を見せた法橋は最大限評価されるのか。 桐光学園は打撃面でも、森は高校通算20本塁打を超える大型スラッガーであり、攻撃力も一定以上のレベルのものがあり、総合力が高いチームと見ていい。 桐光学園のポイントは、法橋の投球内容。法橋を盛り立てる守備力の高さ。そして慶應義塾相手に完封勝利を挙げたこと、山梨学院相手に延長11回の熱戦を演じた2試合の内容が決め手になるか。