当日になってみないと分からない!毎年激論! 「関東・東京6枠目」を争う4校の強みを徹底比較!
中央学院は数多くの好投手を攻略してきた機動力、攻撃力で勝負!
続いては中央学院(千葉1位)だ。 県大会 総得点62 総失点25 関東大会 総得点13 総失点6 中央学院が他の学校と違うのは、地区予選で1敗していること。敗者復活戦から勝ち上がって、関東大会ベスト8まで勝ち上がった底力は凄まじい。勝ち上がりで特徴的なのは好投手を攻略している点だ。 敗者復活戦の代表決定戦で光英VERITASと対戦。このチームの130キロ後半の速球、120キロ中盤のスライダーを投げ込む右腕・早川 純暉投手(2年)を攻略し、コールド勝ちで県大会へ。県大会でも強豪ばかりとの試合が続き、市立柏、八千代松陰、木更津総合、東海大市原望洋、習志野、専大松戸といった強豪校に勝利を収めている。 県大会では木更津総合の144キロ右腕・千葉 雄斗投手(2年)の速球、切れ味鋭いスライダーに全く怯むことなく、4対1で逃げ切る。準々決勝の東海大市原望洋戦では、2回表に7点を奪われる展開ながら、追い上げて、7回裏に11点を取り、16対9でコールド勝ちを収めた。準決勝の習志野戦でも1回裏に4点をとられる苦しい試合展開になったが、終盤に逆転して、逃げ切って関東大会出場を決めた、土壇場で力を発揮できる精神力の強さが光る。 関東大会初戦では白鷗大足利の147キロ右腕の昆野 太晴投手(2年)の速球にもしっかりと対応し、10安打7得点。相手のスキを徹底的に突く走塁技術も光り、守備のミスを誘い、さらに5盗塁を記録して、計11安打10得点を奪い、10対2の8回コールド勝ちを収めた。敗れた準々決勝の健大高崎戦では3対4の1点差勝負を演じ、140キロ前半の速球、鋭い変化球を投げ込む全国レベルの左腕・佐藤 龍月投手(1年)から11安打を放った。この試合では、直球に食らいつきながら、甘く入ったスライダーを逃さず、ヒットにするシーンが目立った。 好投手に対しても、狙い球を絞って的確にヒットが打てる中央学院の選手たちの能力の高さが光っている。7回表には一時、逆転し、9回以外、毎回出塁して、プレッシャーをかけた攻撃面は評価ポイントではないだろうか。 好投手に対しての対応力、そして機動力は他の学校にはない強みだろう。 今年の選抜から新基準バットになったことで、どこまで戦えるかまでも議論した場合、機動力が使える中央学院は他校よりは有利だ。 県大会では25失点だったが、関東大会では6失点に留めた。中央学院が選出される場合、こうした面がポジティブに評価されると考えている。