西武シーズンワースト85敗目 ほろ苦デビューのドラ3左腕に渡辺監督代行「もう少しレベルアップしたら将来楽しみ」
◆西武3―7楽天(12日、ベルーナドーム) 4点ビハインドの9回。好機をつくり、数々の栄光に彩られたベルーナドームにチャンステーマが鳴り響く。ただ勝利を信じる左翼席からの懸命な声援は実らなかった。西武が4連敗で今季85敗目。前身西鉄時代の1971年の球団ワースト記録を更新した。 ■ベンチの上にファン〝乱入〟ファン「バカヤロウ」連呼、前回の球団ワースト【写真】 打線は相手を上回る12安打。ただ初回や7回は併殺打が響き、9回も1死一、二塁で後続が倒れた。渡辺久信監督代行は「安打は出るんだけど、結局ここっていうところ。工夫が必要かな。打たされてしまっている」と悔やんだ。 初登板初先発だった高卒ドラフト3位左腕の杉山遥希は4回途中6失点(自責0)でKO。自身の二つの悪送球が失点に絡んだ。渡辺監督代行は「いい勉強になったのでは。もう少しレベルアップしてくれたら、将来楽しみな投手」と評した。 最下位も確定した球団史に残る苦悩のシーズンはあと16試合。諦めずに勝利を求めつつ、未来にもつながる時間とする。
西日本新聞社