トイレ1つの2階建て。コスト&掃除の手間をカット、代わりにワークスペースを実現
現在は納戸をワークスペースとして活用
じつはわが家には、妻の部屋がありません。妻が自分の部屋はいらないと言っていたので、つくらなかったのです。しかし、いざ住み始めると仕事はテレワークがメインに。自分の部屋がないので、リビングで仕事をすることになったのです。 そこで、このスペースを活用することを検討。当初は、収納として使う予定でしたが、ウォークインクローゼットで十分たりているので、あいている状態だったからです。 妻も、テレワークに集中できるよう、こもれるこのスペースを使いたいということに。現在はデスクを置き、テレワークをするスペースとして活用しています。 これが4つ目のよかったと思うことです。 写真を見るとわかるように、2畳でも幅120cmくらいのデスクが置けます。いい感じのおこもり感があるので、妻も仕事に集中しやすいと言っています。
パイプスペースがなくなり脱衣所に収納がつくれた!
2階にトイレがある提案の段階では、その下にある脱衣所には収納がありませんでした。パイプスペースを確保しなければならなかったからです。ですから、バスタオルや着替えをどこに収納するか気になっていました。 しかし、2階のトイレをなくすことで、1階にパイプスペースをつくる必要がなくなったのです。代わりにこのスペースを利用して、収納をつくることができました。 この収納には、バスタオルや着替えの下着のほか、洗剤などのストックを置く場所としても活躍しています。これが5つの目のよかった点。ここに収納があって、本当に助かっています。 また、収納のいちばん下は、コンセントを設けロボット掃除機の基地になっています。 ロボット掃除機は、LDKにあるとインテリア的に見栄えがよくないので、脱衣所に隠せてよかったです。
1階のトイレの位置は階段に近い場所に
上の間取り図のように、1階のトイレは階段に近い場所につくりました。このことで、朝起きて2階から直接トイレに行くときもスムーズです。 もしトイレが階段から離れた位置にあったら、2階からトイレに行くのが面倒になったと思います。 結果、わが家の場合、トイレと洗面所が離れた間取りになりましたが、このことでとくに不便には感じていません。
唯一困ったのは感染症にかかったとき
1年暮らしてみて、トイレを1つだけにしたことでの後悔はありません。ただ1度だけ、家族が感染症にかかったときは困りました。 2つあれば感染症にかかった人、かかってない人で使い分けることで、家庭内での感染リスクを下げることができます。しかし、わが家のように1つの場合は、家族全員同じトイレを使うしかありません。 しかし、そのような状況になることは、めったにないこと。それよりも、ワークスペースとしても使える納戸をつくったことと、洗面所に収納スペースが生まれたといった5つのメリットの方が、断然大きかったと感じています。
月野ヒスイ