目下には激流の石狩川 橋の欄干に座らせ「落ちろ」「死ねや」女子高校生を転落させ『殺害』1か月超の捜索60キロ先で発見…ラーメンの画像きっかけに女とその『舎弟』ら―殺害までの凶行の連鎖 北海道旭川市
■『殺人』『不同意わいせつ致死』罪で起訴 道内初の実名公表も…今後は
逮捕後、北海道警の捜査の中で事件の一部始終が明るみとなり、旭川地検は2024年7月3日に内田被告を「殺人」「不同意わいせつ致死」などの罪で起訴した。さらに小西被告についても内田被告と共謀し殺害に関わっていたとして8月に同罪で起訴。事件当時19歳で仮名で発表されていた小西被告は改正少年法で「特定少年」と位置付けられ、北海道で初めて起訴時に検察側が本名を公表した。 小西被告の裁判員裁判は2025年2月27日に初公判が開かれ、3月7日に判決が言い渡される見通しとなった。 こうしたなか、12月17日に小西被告の弁護側が取材に応じ、被告が起訴内容を認めていることを明かした。さらに、小西被告が語る、これまでの内田被告らの供述などとは全く異なる、女子高校生の最後の瞬間を明らかにした。 (以下、小西被告の弁護側の説明) 事件当日4月19日、現場の橋にいたのは内田被告と女子高校生の3人だけだった。 コンビニから神居古潭の橋に移動後、内田被告と一緒に女子高校生を暴行。内田被告が女子高校生に「服を脱げ」と命令。橋の欄干に座らせ、動画で謝っている様子を撮影している際、小西被告が軽く膝を押し上げたところ、「嫌だ」と言ってしがみつくように床に戻った。 その後もう一度内田被告に命じられる形で女子高校生が橋の欄干へ座ることに。当初は内側を向いていたが、内田被告の命令で外側の川に顔を向けて腰かけた。 そして、小西被告が女子高校生の二の腕と背中のあたりを、内田被告が背中を両手で押した結果、女子高校生が転落。女子高校生が橋をつっているロープにぶら下がるような形でつかまったため、小西被告がとっさに引っ張ろうと手を伸ばしたが届かず、川へ落ちていった。落下する音を聞いた。 2つ年上の内田被告は、上下関係でいえば上。従属的な立場だった。このことは口止めされていた。 小西被告は裁判で事実関係を大きく争うことはしないという。 さらに弁護士にあてた手紙で小西被告は、「本当に取り返しのつかないことをしてしまって、被害者のご家族の気持ちを考えると涙が止まらない。当時に戻れるなら私の命に代えてでも被害者の子を助けてあげたい。この先一生、責任と重い罪を背負っていきたい」などとつづっていることを明かした。
■初公判で『舎弟』小西被告は何を語るのか
逮捕後、内田被告は「橋から落ちたかどうかは知らない。置いてきただけだ」と容疑を否認していた。さらに小西被告も「川に突き落としていない」などと話し女子高校生の落下への直接的な関与を否定していた。 その小西被告にいったどのような心境の変化があったのだろうか。 SNSでのトラブルを発端に内田被告と『舎弟』らが結託し若い命を奪った凶行に司法はどう判断を下すのか。2025年2月27日の初公判で小西被告の発言に注目したい。
北海道文化放送
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