【ITサッカーリーグ】第21回大会が開幕。王座奪還を目指すJBSが好発進
ターニングポイントになる大会
ITスポーツ連盟が主催する「第21回ITサッカーリーグ」が7月6日(土)、フロンタウン生田にて開幕した。開幕戦は、JBS(日本ビジネスシステムズ株式会社)がIKI(アイエックス・ナレッジ株式会社)を下し、5大会ぶり2度目の優勝に向けて幸先の良いスタートを切った。 【フォトアルバム】ITサッカーリーグ第1節 昨年、節目の第20回大会を迎えたITサッカーリーグが今年もまた始まった。大会を主催するITスポーツ連盟は、1991年に独立系ソフト会社10社の参加を得てIPI(Information Processing Industry)軟式野球リーグをスタートさせ、その後、日韓ワールドカップが開催された2002年にITサッカーリーグを設立。以降、20年以上にわたってリーグを開催し、サッカーを通じてIT業界相互の親睦と活性化に寄与してきた。 近年のITサッカーリーグは新規参入チームの躍進が目立ち、一昨年にはNSSOL(日鉄ソリューションズ株式会社)が初出場で初優勝を達成。NSSOLは昨年も連覇を果たし、今年は史上3チーム目の3連覇が懸かる。なお今大会にはNSSOL、IKI(アイエックス・ナレッジ株式会社)、JBS(日本ビジネスシステムズ株式会社)の3チームが出場し、2回戦総当たりのリーグ戦で順位が争われる。 大会運営委員長を務めるNSSOLの佐々木紘史選手兼監督は、開会式の挨拶の中で「今大会はチーム数が減ったこともあり、ターニングポイントになる大会だと思っています。運営側としては今後、参加チームの輪を広げていくことを考えています」とチーム数の問題について触れつつ、「選手の皆さまには、しっかりとプレーでこの大会を盛り上げていただきたいと思います」と期待を寄せた。
【第1節】IKI 0-2 JBS
【得点】26分:西牧蓮(JBS)、35分:西牧蓮(JBS) 今大会の開幕戦は、第1回大会から連続出場中のIKIと、第12回からリーグに加わったJBSが対戦。序盤からボールを支配したのはJBSで、サイドを起点に相手ゴールに迫ると26分、清都圭太が頭でフリックしたボールに西牧蓮が反応し、飛び出してきたGKの頭上を越すループシュートを流し込んだ。「相手が後ろに引いていたので、一発のチャンスを狙っていた」(西牧)。試合を優位に進めていたJBSが今大会の第1号ゴールを奪い、30分ハーフの前半が終了した。 後半に入ってもJBSは攻撃の手を緩めず、開始早々に追加点が生まれる。36分、攻撃参加したCB戸塚拓磨の折り返しを西牧がファーサイドで合わせ、この日2点目でリードを広げた。対するIKIは、司令塔の村関岳志にボールを集めて反撃を試みるもJBSの堅い守備を崩せず、試合はそのまま終了。5大会ぶり2度目の優勝を狙うJBSが、白星スタートを切った。一方、敗れたIKIのキャプテンの湊谷仁は「暑さもあって、チームとして今日は動けなかった。2週間後(7月8日の第2節)までにしっかり調整し、徐々に調子を上げていきたい」と巻き返しを誓った。
交流戦
IKI対JBSの第1節終了後、今節試合のなかったNSSOLと招待チームによる交流戦が行われた。NSSOLの佐々木選手兼監督の呼びかけによって実現した試合は、和やかな雰囲気に包まれながらも球際では激しくぶつかり合い、互いに譲らぬまま前半が終了。後半は運動量に勝るNSSOLが主導権を握り、森太一が直接FKを沈めて先制すると、昨季MVPの矢野将伍が2点、石倉龍海も1点をマークし、計4ゴールを奪ったNSSOLが快勝した。NSSOLのGKとして出場した佐々木選手兼監督は、「2週間後もこの調子でいきたいですね」と笑顔で話し、大会3連覇に向けて順調な仕上がりを感じさせた。