青函トンネル記念館、今年度の営業開始 「もぐら号」が復活
青森県と北海道を結ぶ青函トンネル(全長約54キロ)の構想から完成までの資料を展示している青函トンネル記念館(青森県外ケ浜町)で19日、今年度の営業が始まった。 【JR名古屋駅の自販機で買えます】 同館では2023年9月、海底トンネルを歩いて見学できる体験坑道まで来館者を運ぶケーブルカー「もぐら号」の車体を支えるフレームに亀裂が見つかり、運行を休止。多額の修繕費用を賄うため今年2~3月にクラウドファンディングで支援を呼び掛けたところ約767万円が集まり、この日、運行再開にこぎ着けた。 ケーブルカーの始発運行前のイベントで工藤幸治館長は「応援してくれた全国の皆様の期待に応えていきたい」とあいさつした。 最初の来館者となった横浜市青葉区の久住ケイ子さん(70)はケーブルカーに乗って海面下140メートルの体験坑道をガイドの案内で見て回り、「海底の下とは思えない。なかなか体験できないので残していってほしい」と感慨深げだった。【松本信太郎】