得点源を務めたフランスのヤブセレ…NBA復帰に強い意欲「2度目のチャンスを待っていた」
アメリカ代表(FIBAランキング1位)の大会5連覇で閉幕したパリオリンピックの男子バスケットボール競技。開催国のフランス代表(同9位)は厚い選手層で決勝の舞台までたどり着いたが、その中でも元NBAプレーヤーのガ-ション・ヤブセレは評判を上げた選手の1人だろう。 現在28歳のヤブセレは204センチのフォワードで、フランスの国内リーグでプロキャリアをスタートしたのち、2017年にボストン・セルティックスでNBAデビューを飾る。リーグに定着することはかなわなかったが、その後も中国やヨーロッパで競技を続け、2021年の東京五輪では銀メダルに貢献した。 今回のパリオリンピックでは秀でたフィジカルと要所でシュートを沈める決定力を武器に、セカンドユニットの軸としてチームに貢献。グループステージで日本代表(同26位)と激突した際には6本中3本の3ポイントシュートを沈めるなど、約18分のプレータイムで13得点を奪っている。 そして迎えた決勝の舞台、第2クォーターの終盤にドライブで切り込んだヤブセレはレブロン・ジェームズを相手に強烈なポスタライズダンクをお見舞い。会場は割れんばかりの歓声に包まれ、ヤブセレ自身もSNSで写真をポストするなど、今大会の彼を象徴するプレーとなっただろう。 今大会の6試合で、ヤブセレは1試合平均14.0得点3.3リバウンド1.0アシストを記録。主要3部門のスタッツでチームトップを記録したビクター・ウェンバンヤマとともに、得点源の枠割を遂行した。 大会を終えたあと、ヤブセレは「2度目のチャンスを待っていた。準備はできている」とXに投稿。NBAの各球団に向けて自身の存在をアピールしたが、彼に契約をもちかける球団は果たして現れるだろうか。
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