華麗なカットプレーで世界を魅了。佐藤瞳&橋本帆乃香が中国ペアを連破して、WTTファイナルズで年間王者に輝く
卓球の国際ツアーであるWTT(ワールドテーブルテニス)。2024年のWTTに7大会出場し、そのうち6大会で女子ダブルスに優勝という快挙を見せたのは、佐藤瞳と橋本帆乃香(ともにミキハウス)のペアだ。 卓球のプレースタイルは大別すると「攻撃型」と「守備型」に分けることができ、長く攻撃型が主流になっている中、カットを武器に守備を要にしたプレースタイルの佐藤と橋本が世界で活躍。カットスタイルでも世界で通用することを示した。 11月に日本で開催されたWTTファイナルズ福岡2024では、世界トップのダブルスが8ペア出場し、佐藤と橋本は初戦、準決勝と中国ペアを破り、決勝ではチームの後輩にあたる大藤沙月と横井咲桜(ともにミキハウス)ペアを破り、年間王者に輝いた。世界最強のカットペアは同大会について次のように振り返る。 「私たちにとって5年ぶりの日本開催の国際大会になって、今大会に出られることが決まって、大会前からワクワクする気持ちが大きかったです」(佐藤) 「孫穎莎選手と王芸迪選手の中国人ファンの声援のほうが大きいだろうなと思っていて、相手の大声援を耳にしながらどうやって戦おうかなとイメージしていました。でも、日本の方の声援もとても多くて、しっかりと届きました。こんな遅い時間でも応援してくれる方がいるんだなと感じて、とても力になりました。 ライトアップされたコートでプレーできることも楽しくて、途中で緊張することもありましたが、ここで試合ができる楽しさのほうが大きくて、集中してプレーすることができました」(橋本) 佐藤と橋本のペアは来年にカタールで開催される世界卓球の代表にはなっていないが、目標について聞くと口をそろえて次のように語った。 「1月の全日本選手権でシングルスとダブルスで優勝することです。シングルスで優勝できれば、来年の世界卓球にはシングルスの代表になることができる。その先についてはロスオリンピックに出場してメダルを獲ることです。 ロスオリンピックの団体メンバーになるチャンスがあれば、カットのほうが中国に対しても勝ちやすいと私たちは思っています」(佐藤、橋本) ハイレベルな日本女子の中にあって、佐藤、橋本のふりたりのカット型はロスオリンピックを目指す。 <卓球王国PLUSより抜粋>
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