左CBのバックアッパーがほしい

ラス・パルマスのマルモル photo/Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドDFリサンドロ・マルティネスにとっては受難のシーズンとなっているかもしれない。昨年9月に負った足の負傷からようやく復帰したと思った矢先、先日のウェストハム戦で右膝の靭帯を損傷。最低8週間の離脱を強いられることになった。 このアルゼンチン代表DFの不在が今季のユナイテッドの低迷に影響しているともいえるが、エリック・テン・ハーグ監督は再びマルティネスの位置である左のセンターバックに誰を置くのか悩まなければいけなくなった。 ハリー・マグワイア、ルーク・ショー、ヴィクトル・リンデロフ、ラファエル・ヴァラン、ジョニー・エヴァンズのうち誰かを起用することになるはずだが、英『The Athletic』は「テン・ハーグは、彼がいないことでチームの質がどれだけ低下するかに留意するだろう。マルティネスは十分に若く、今後何年にもわたってユナイテッドのチームの基礎となるのに十分な才能をもっている。しかし、チームは代役を追加することで恩恵を受けるかもしれない」と綴った。要するに、上記の誰が代役を務めたとしてもマルティネス以上の出来は期待できないということだ。 そうなると来季の補強は必須かもしれない。マルティネスに似た資質をもつ選手として、同メディアがピックアップしているのは4名。すべて22歳以下の選手だ。 リストのトップに来ているのはラス・パルマスDFミカ・マルモルだ。バルセロナ育ちの彼はパス能力に秀でており、1試合平均2.9本のプログレッシブパスを記録している。マルティネスのように積極的な守備もできる選手で、ハイラインに適したスピードも持っている。 また、テン・ハーグの母国オランダに目を向ければアヤックスのヨレル・ハトがいる。エールディヴィジで今季20試合に出場する17歳の新鋭で、左利きであること、前線への長いパスも出せることなどはマルティネスのバックアッパーとして適していると思われる。 その他、ボローニャで頭角を現すリッカルド・カラフィオーリ、エヴァートンでレギュラーを掴むジャラッド・ブランスウェイトの名が挙げられている。若い選手であれば成長も期待できるが、マルティネス不在でも守備陣を支えられる逸材は見つかるだろうか。