【写真：Getty Images】

　解任が濃厚と見られていたマンチェスター・ユナイテッドの指揮官エリック・テン・ハフが、契約延長に向けて協議していることがわかった。イギリスメディア『BBC』が、現地時間11日に報じている。テン・ハフは、クラブとの契約を2025年6月30日まで残しているものの、成績不振を理由に解任の可能性が強まっていた。 【動画】マンチェスター・ユナイテッドの逸材が決めたスーパーゴール！ 　ユナイテッドは、プレミアリーグが創設された1992年以来、最低の8位で今シーズンを終えた。また、UEFAチャンピオンズリーグ（欧州CL）では、グループリーグで最下位に終わり早期敗退。そのため、ユナイテッドのシーズンラストマッチとなったFAカップ決勝のマンチェスター・シティ戦前には、「結果がどうであれ解任」と報じられた。しかし、シティが優位と言われた下馬評を覆して、2-1で勝利を収め、タイトルを獲得。この一戦の勝利が続投を後押ししたようだ。 　同メディアは、「FAカップで2-1で勝利したことで、クラブ幹部はより前向きな姿勢でテン・ハフのシーズンの評価に取り組んだ。この評価をもとに、クラブとテン・ハフとの間で契約延長に向けた建設的な話し合いが行われたとみられる」と伝えている。さらに「54歳のオランダ人が続投することが明らかに望ましい」と続投の可能性が高まったことを強調している。 　これまで、テン・ハフの後任候補には、今シーズンでバイエルン・ミュンヘンの指揮官を退任したトーマス・トゥヘルが有力視されていたが、新共同オーナーであるジム・ラトクリフとの会談後、休養を取る意向であることが伝えられた。他にも、今シーズン限りで、チェルシーの監督を退く、マウリシオ・ポチェッティーノも候補の一人ではあったが、今ではクラブの関心も冷めているという。来季もユナイテッドは、テン・ハフがベンチに座ることは確実なようだ。