PMSや生理痛、正しく知って婦人科かかりつけ医に相談を
学校では教えてくれない?PMSのこと
次にPMSについて、原因はよく分かっておらず、2つのホルモンが原因と考えられるがホルモンだけでない可能性もあるとし、「PMSの辛さは、その人が怠け者だから起こるわけではなく、本人がコントロールできるものでもない。若い人の間では少しずつ認知が広がりつつあるが、PMSについては男性にも知ってほしいし、会社の研修などでも教育していくべきだ」と述べ、当事者だけでなく家族や学校、会社など周囲のリテラシー向上が必要であると強調しました。 (参照:大塚製薬 PMSラボ「PMSチェック」https://www.otsuka.co.jp/pms-lab/check/) また、PMSの症状を緩和する対策として、一駅分を歩くなどの有酸素運動や喫煙・飲酒・カフェイン摂取を控えたり、睡眠習慣の見直しも効果的だと言います。特に食事については、GI値(食後血糖値の上昇を示す指数)に注意し、空腹を満たすときには血糖値を急に上げてしまう甘いものではなく、大豆バーなど低GI食品を摂取することを勧めました。
PMSも月経痛と同様に婦人科医での相談が可能で、作業や勉強が捗らないときやクラブ活動・社会活動をやめたとき、他人との関係に支障をきたしたときなどには婦人科の受診を勧めています。 治療方法としては冷え性対策も可能な漢方薬や低用量ピル・LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン)製剤、抗うつ薬などがあり、体のむくみを取ったりイライラの症状を和らげるサプリメント(特にγ-トコフェロールやγ-トコトリエノール、エクオール、カルシウムを含むもの、γ=ガンマ)も有用であると述べました。
20歳以降は年に1回、婦人科検診にいこう!
最後に、尾西院長は「病院によってはPMSや月経痛だけでなく、貧血や頭痛、花粉症まで相談できる医師もいる。婦人科は女性の身近なお医者さんであり、ライフプランニングパートナーでもある」と述べ、「20歳以降は年に1回、婦人科健診にいきましょう!」と呼びかけました。