元宝塚トップスター 月城かなとさんが思う“美しい人”とは?|スペシャルインタビュー
麗しきひと、降臨。|月城かなと
宝塚歌劇団月組トップスターとして、美麗なる佇いと確かな演技力で多くのファンを魅了してきた月城かなとさん。容姿の美しさはもちろん、知性と気品があふれる内面の麗しさにも酔いしれたい。 【写真】この記事で紹介した、元宝塚トップスター 月城かなとさんのアナザーショットはこちらからチェック!
“人から見た自分”も武器にして表現の幅を貪欲に広げ続ける
クールでスタイリッシュな姿から、徐々にボルテージを上げ、情熱的でエモーショナルな姿へ。撮影では、まるでひとつの舞台を観終えたかのような余韻を感じさせてくれた、俳優・月城かなとさん。しかしお話をすると、ふんわり柔らかく、かなりのギャップが! 「話すと思っていた雰囲気と違うとよく言われます(笑)。やはりメイクをするとお仕事をするスイッチが入りますね。現場に入るときに『私ってこうです』と自分で発信するよりも、メイクや衣装などをセッティングしていただいて『ああ、今日の自分はこういう感じか』と理解して、求められる自分をこの場で作っていく。相手に委ねるからこそ見えてくる自“人から見た自分”も武器にして表現の幅を貪欲に広げ続ける分、それがすごく面白いんです。だからといって、別人格になろうという感覚はなくって。自分というものは絶対的にありつつも、そこに何を足すのか、何を引き出したいのか、というのは毎回明確に理解するようにしています」 確固たる“自分”はありつつ、柔軟で表現に貪欲な姿勢は宝塚時代から。 「男役という枠の中で私なりにいろいろと印象を変えようとしてきましたが、自分の中にあるレパートリーだけでは、ちょっと物足りないと感じたことがあったんです。自分だけで自分をプロデュースするって限界がありますよね。だから、“人から見た自分”をうまく取り入れていこうと思って。それによって『私ってこういうのもいけるんだ』とか、『意外とこういう方が求められているんだ』といった気づきもあります。だから、人からの提案や新しいことはとりあえず試してみる。特に今はその絶好のタイミングだと思うんですよね。その方が自分の幅が広がって、演技をする上でも重層的な表現ができるし、多面的な部分を見せられるはずだから」 知性と品性を兼ね備えた美しき演技者、月城さんが思う“美しい人”とは? 「かわいらしいなと思える瞬間、でしょうか。例えば第一印象はクールなのに、お話をしてみると人間らしい部分が見えてくる瞬間だったり。長年、舞台役者としてやってきたからか、目の前の人のライブ感というか、どこか心の動く瞬間にこそ、美しさを感じます。毎日違う現場で、毎回新しい出会いがある今、その人のかわいらしい部分を見つけたいし、私のそういう部分もぜひ見つけていただけたらうれしいです」