陸上短距離 大谷翔平も使っていた装置を“逆向き”で使用…トップスピードより速い練習意図
陸上日本代表の事前合宿が現地25日、フランス・セルジーで行われました。 短距離の選手たちの練習で使われていたのは、『1080スプリント』という装置。これはドジャースの大谷翔平選手がスプリングトレーニングで使っていた装置と同じものです。 【動画】4×100mリレー 注目のバトンパス練習
大谷翔平選手は装置から離れる方向に負荷をかけて行っていましたが、この日の坂井隆一郎選手と柳田大輝選手は装置に“引っ張られる方向”で使用。
この意図について強化委員会短距離ディレクターの土江寛裕さんは「引っ張る(遠ざかる)のは、引っ張られた分だけ速度が落ちる。加速局面のトレーニング。引っ張られる(近づく)のは、自分のトップスピードより速いところで引っ張ってくれるので、速いところの練習」とその違いを話し、「引っ張る時は車で例えると、1速とかローギアの練習。だんだん軽くしていくと、セカンド、サード、トップってなっていって、逆向きに引っ張る(選手が引っ張られる場合)とオーバートップとかもっと上を練習するようなイメージです」と話しました。
この練習を行った坂井選手は「機械使ったのは初めてだったんですけど、それでわかることもありますし、自分の体の感覚と機械の数値があっていた」と振り返りました。