イスラエル政府内の亀裂深まる、政権存続に不透明性-米国務長官訪問
ネタニヤフ氏はこの二兎を追おうとしている様子だ。4月30日には人質の家族および戦闘で死亡した兵士の遺族と面会し、「全ての目標を成し遂げることなしにイスラエルが戦争を停止するのはあり得ない。われわれはラファに侵攻し、合意があろうがなかろうが、同所のハマス部隊を壊滅させる」と宣言した。
イスラエル紙ハーレツが同国当局者の情報として伝えたところによると、ブリンケン氏が言及した提案には数週間の戦闘休止と人質33人の解放、ガザ市民の北部への移動許可、パレスチナ囚人数百人の釈放などが盛り込まれ、ハマスはまだ返答していない。この囚人には、殺人で有罪になった者も含むという。1年にわたる停戦とパレスチナ国家成立に向けた段階的な措置も議論されていると、イスラエルのニュースサイト、Yネットは報じた。
スモトリッチ財務相は4月30日、ラファ侵攻を自制してハマスを現状のまま生かすことに合意するなら、政府は「存在する権利を失う」と主張。「そのような存在が脅かされる危険からイスラエルを救うため、犠牲を支払う」用意があると語った。
原題:Netanyahu Juggles Cease-fire, Split Cabinet as Blinken Visits(抜粋)
--取材協力:Courtney McBride.
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Galit Altstein