参院政倫審、初開催で趣旨説明 野党が32人の審査要求
参院は27日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、政治倫理審査会を開いた。野党側幹事の吉川沙織氏(立憲民主党)が、安倍派の世耕弘成前参院幹事長ら32人の審査を申し立てた趣旨を説明した。参院での政倫審開催は1985年の設置以来初めて。 参院政倫審の委員は15人で、このうち野党は5人。議員の弁明を実施するには出席委員の過半数による議決か、議員本人の申し出が必要となる。世耕氏は開かれれば出席する意向を示している。 吉川氏は趣旨説明で「政治の信頼回復のためにも実態解明が必要だ」と強調。「冷静な審査で問題の構造を明らかにし、二度と発生させないことにつなげたい」と訴えた。