富山・岩瀬地区舞台、14作家が力作披露 14日から北陸工芸の祭典
現代アートと工芸の多様な表現を紹介する北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI」が14日、富山市岩瀬地区と石川県金沢市の2会場で始まる。岩瀬地区では、富山港展望台や桝田酒造店など同市東岩瀬町を舞台に作家14人がさまざまなジャンルの力作を披露している。13日、報道向けの内覧会があった。 工芸が盛んな北陸を盛り上げようと、認定NPO法人趣都金澤と日本芸術文化振興会、文化庁が主催する。富山市岩瀬地区で開くのは昨年に続いて2回目。 同地区在住の作家数人も出品する。このうち木彫作家の岩崎努さんは、1つの木材から彫り出す技法「一木造(いちぼくづく)り」を使い、枝についた柿の実を写実的に表現した作品4点を展示。「南砺市井波で育った自分の原風景を込めた作品」と言う。 レディー・ガガが愛用して世界の注目を集めた舘鼻則孝さんの「ヒールレスシューズ」や、埴輪(はにわ)のイメージと現代アートを融合した岩村遠さんの焼き物、シカの角をモチーフにした松山智一さんの金属のオブジェなども見られる。 総合監修を務める東京芸術大名誉教授の秋元雄史さんは「作家が作品をつくるのには必ず動機がある。制作の理由を考えてもらえれば、より楽しめると思う」と話した。 会期は10月20日まで。チケットは公式サイトで買える。