横アリLIVEも開催 『超・乃木坂スター誕生!』が伸ばしてきた乃木坂46・5期生の“好き”
好きから生まれたコーナーも
一ノ瀬が命名した「カフェオーレ」は、ギターが得意な奥田いろはと五百城茉央によるデュオユニットだ。2022年9月にサスケの『青いベンチ』、2023年5月には奥田民生の『さすらい』のカバーを披露している。ラフなスタイルで歌う2人は、すっかりムーディーなガールズユニットとしてファンにも印象付けられている。 10月には番組を飛び出し、『乃木坂配信中』で公開された動画の中で横浜・伊勢佐木町での路上弾き語りにも挑戦。以前から奥田が行っていた路上ライブに五百城が加わって、道行く人にハーモニーと聴かせた。 最近では菅原咲月を加えての仲良しトリオ「さつまいろ」も定着し、番組での歌唱や3人でのオフの姿も放送されるようになった。 その菅原も、番組の中でとりわけ個性を炸裂させてきた1人だ。ハロプロ好きとして知られる彼女はやはりハロプロがテーマになる回ではエピソードを残してきた。 昨年11月には後藤真希・安倍なつみ・松浦亜弥・石川梨華のスペシャルユニットDEF.DIVAの『好きすぎて バカみたい』を菅原と一ノ瀬・井上・小川彩とカバー。さらにその時のトークがきっかけで今年2月にモーニング娘。の『シャボン玉』を披露した。 一緒に歌唱した井上・一ノ瀬・小川・中西アルノも菅原自身がメンバーセレクト、ヘアスタイルやパート分けにもこだわったという。このこだわりの『シャボン玉』は11月3日のライブでもパフォーマンスされ、会場を大いに盛り上げた。 熱い想いが番組制作陣にも伝わったのか、10月29日放送回では菅原によるモーニング娘。プレゼンコーナーが設けられた。「モーニング娘。名曲プレイリスト」と銘打って『Oh my wish!』『The vision』『わがまま 気のまま 愛のジョーク』の魅力を熱弁。菅原はリスペクトを込めて「16ビート刻みながら踊るのマジで難しい」「とにかく歌詞が素晴らしい」と語りまくる。 スタジオライブでも菅原・井上・一ノ瀬・奥田・小川で『わがまま 気のまま 愛のジョーク』に挑戦し、本家にとってもキラーチューンであるこの曲の、ハードなフォーメーションダンスを踊りきった。この回の菅原の熱さには、司会のオズワルドも「和ちゃんのボカロコーナーの時よりも、お前に熱量についてこられてない」と驚愕していたほどだ。 『超・乃木坂スター誕生!』では井上・菅原を筆頭に、メンバーそれぞれが自分の“好き”をアピール、個性を活かしたコーナーが次から次へと生まれてきた。 今では「乃木坂46が、往年の名曲に挑戦」というコンセプトを越えて、1人ひとりが個性を十二分に伸ばせる場へと変化。初めての冠番組になった5期生にとって、今日の飛躍にはなくてはならないステージになってきたといえるだろう。
大宮高史