【日本語対応】渋すぎるビジュアルの酔っ払い騎士珍道中。15世紀のスロヴァキアでワイン片手に大暴れするRPG『Felvidek』プレイレポート
他にも、売春宿で聞き込みをしようとするも修道士のマテイに嫌がられたり(更にその村の司祭が通いこんでることも分かったり)、木に生っている梨を取ろうとして落下したり、古典的な罠に引っ掛かって納屋で身包みを剥がされたりと、古典文学にあるようなスカムジョークやミニイベントが盛りだくさんです。
これがRPGツクール製? こだわり抜かれたアートとサウンド
本作のスゴいところはストーリーだけではありません。レトロなアートワークでありながら、RPGツクールで制作されているのです。
RPGツクール製の作品は縦横に動く見下ろし型のマップが馴染み深いところですが、本作ではクォータービューを導入。一枚絵の田園地帯で、ひょろひょろと好き勝手に伸びる街道を歩いているときも「よくぞここまで作り込んだ……!」と感じさせてくれます。
とはいえ、UIや戦闘はツクールそのままであり、プレイしていると見慣れた景色とも出会えました。特に戦闘はツクール製ゲームを山ほど遊んでいるプレイヤーにはおなかいっぱいかもしれませんが、そこは『Felvidek』……こちらも、アートで解決します。
本作の戦闘中に主人公や仲間キャラクターが行動する際、昔の『ドラゴンクエスト』のようにエフェクトだけが飛び出すわけではなく、画面手前から手足が伸びてきて、その都度モーションを見せてくれるのです。グイッと大きくふりかぶってから剣で斬りつけたり、ワインをラッパ飲みしたり、聖書を読んで味方を回復したりと、細かいアニメーションが堪能できます。
斬ったり殴ったりする際の効果音や、敵を殺したりするときのうめき声なども力が入っており、本当に中世世界で命のやりとりを挑んでいる感覚になってきます。
いくつか気になるポイントも 翻訳がかなり残念……
とはいえ、気になる点もいくつかありました。まず何よりも大きなポイントとして、日本語翻訳が残念であることは言っておかなければなりません。人称の揺れ、語尾のばらつき、誤字脱字、意味の取り違えなど、海外ローカライズタイトルの怪しい翻訳にありがちな問題が軒並み残っています。
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