「書店で本の上にバッグを置かないで」小説家の嘆きに本好きから怒りの声ぞくぞく…「自分以外のものやことを思いやる気持ちを大切に」
自分以外のことを思いやる気持ちも大切
さらに、リプ欄のなかには、レストランや飲食店のテーブルや椅子、電車の隣の席など、様々なシチュエーションについて言及された方もいました。 このように多方面に及んだXの反響を受け、酒本さんは語ります。 「(コメントのなかには)自分もやりそうだと汗が出たものもあります。自分もどこかで、非常識な振る舞いをしているかもしれないと思います」 確かに、ルールやマナーを守るのは社会で生きる上でとても大切なこと。ですが、「これはOK、ここからはNG」という厳密な線引きが難しいという一面もあり、あまりにそれを押しつけることは、争いの元にもなりかねません。 「それよりも、自分以外のものやことを思いやる気持ち、それが持てる余裕を大切にしようと思いました」(酒本さん) 互いに互いを思いやる――それぞれがそんな気持ちを持つことが、皆がより過ごしやすい社会につながるのかもしれませんね。 ◇ ◇ 小説家として活躍中の酒本さん。 新刊ミステリである『Gothic(ゴシック)』が、今年年末から来年年始頃に発売予定だそうです。 また、12月1日には、東京ビッグサイトにて開催される文学作品展示即売会「文学フリマ東京39」に参加予定。当日は、酒本さんを含む7名の小説家によって制作された小冊子『こうしてぼくらはデビューした』が販売され、そのなかで酒本さんは「受賞のためのギアチェンジ」というタイトルの文章を寄稿されているそうです。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))
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