戦力外からの大活躍! 板山祐太郎(中日)のドラフト同期はタイトルホルダー多数輩出、大豊作年だった!
今シーズンから中日に加わった板山 祐太郎(成立学園出身)が絶好調だ。 7月6日の広島戦で今季第1号ソロを放つと、翌日の試合では代打で登場しサヨナラヒットを記録。さらにカードが変わった9日のDeNA戦では今シーズン第2号本塁打を含むマルチヒットと止まらない。 【一覧】2015年ドラフト1位指名選手の現在地 内・外野を守ることのできるユーティリティー性も持ち合わせており、ますます出番を増やすことになりそうだ。 そんな板山は2015年ドラフト6位で指名を受け亜細亜大から阪神へと入団した。ルーキーイヤーから40試合に出場し打率.236(106-25)とまずまずの成績を残すも以降は低迷。昨シーズンオフに戦力外通告を受け、中日に育成契約選手として入団した。 春季キャンプ、オープン戦が終了しても支配下登録はされなかったが、5月に支配下登録を勝ち取るとそこから一気に飛躍。前述の活躍を含め31試合の出場で打率.315(89-28)、2本塁打、10打点、OPS.814とキャリアハイのペースで突き進んでいる(7月12日現在)。 板山がプロへの道へ進んだ2015年のドラフト会議を振り返ると1位指名の今永 昇太(北筑出身/カブス)や吉田 正尚(敦賀気比出身/レッドソックス)がすでに海をわたっている。一方で下位指名(5位以下)から多くの主力選手が誕生している。 吉田の青山学院大時代の先輩でもある杉本 裕太郎(徳島商/オリックス)は10位指名から本塁打王を獲得。チームの3連覇に大きく貢献した。広島5位の西川 龍馬(敦賀気比出身/オリックス)も打撃タイトルの獲得こそないが、巧打を売りとし昨シーズンは打率.305(416-127)と結果を出した。 その他にも村林 一輝(大塚出身/楽天7位)、阿部 寿樹(一関一/中日5位※現楽天)、川瀬 晃(大分商/ソフトバンク6位)らが結果を残した。 投手では青柳 晃洋(川崎工科出身/阪神5位)が2022年に投手三冠を獲得。今シーズンは苦しんでいるが中川 皓太(山陽出身/巨人7位)も通算38セーブ、83ホールドと中継ぎとしてチームを支えてきた。 このように下位指名からもチームの主力選手は多数生まれている。板山は中日に移籍した今シーズンをきっかけとし、ここからブレイクすることができるだろうか。ドラフト下位指名からの逆襲に期待がかかる。