債券は大幅上昇、植田総裁のハト派会見で1月利上げ観測が後退
(ブルームバーグ): 20日の債券相場は大幅上昇。19日に行われた日本銀行の植田和男総裁の会見がハト派的だったことから来年1月の利上げ観測が後退し、買いが優勢になっている。日銀の国債買い入れオペ通知も相場を後押ししている。
SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、債券市場は1月利上げ見送りで動き始めており、「3月まで利上げがないとなると買わざるを得ない」と指摘。植田総裁の会見については「1月の見送りをはっきり言っているような内容で、ある程度の円安進行は仕方ないという政治に対するメッセージでもある」との見方を示した。
日銀は午前に定例の国債買い入れオペを通知した。対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下。買い入れ額はそれぞれ3250億円、3250億円、3750億円、1500億円となる。
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Saburo Funabiki