オリックスの秋季練習で、ナインと別行動でウオーキングする山下舜平大（左）と河内康介（右）＝大阪市・杉本商事バファローズスタジアム舞洲（撮影・榎本雅弘）

オリックスは17日、岸田護新監督（43）の下、大阪市内の球団施設で秋季練習を開始した。新体制で再始動した日に来季で高卒5年目を迎える山下舜平大投手（22）が腰の違和感を訴え、オフはリハビリに専念することが判明。経過次第では25年2月の春季キャンプも出遅れる可能性が出てきた。 岸田新監督始動の日に衝撃 秋晴れの空の下、再始動した岸田オリックスに衝撃が走った。先発の柱として期待される山下が腰の違和感を訴えてしばらくのリハビリ生活を強いられることとなった。 「治すのもそうですけど、トレーニングもしっかりしたい。早期回復が一番だと思う」 練習前に岸田新監督、福良GMそれぞれと話し合い、キャッチボールは行わずにランニングなどで汗を流した。 シーズン終盤から患部に異変を感じており、終了後に病院で検査。状態が芳しくなく、参加予定だった今月のみやざきフェニックス・リーグ、11月のオーストラリアでのウインターリーグも見送ることに。昨年8月には「第3腰椎分離症」を発症して離脱しており、今回も同じ箇所なだけに状態が心配される。 厚沢投手コーチは骨が成長し続けていることを原因の一つに挙げながら「無理な運動をしすぎると危ないこともあるので慎重に」と説明。福良GMも「何がベストかを考えて、いろいろ話をした」と明かした。 今後は手術の有無も含めて方向性を決めていく予定。来年2月の春季キャンプも出遅れる可能性が出てきたが、山下は「不安はあるけど、やれることをやっていきたい」と前向き。今季の後半戦で3勝をマークした右腕が復活に向けて一歩ずつ進む。