マツダ、「MX-30」を改良 レトロモダンの世界観にスポーティさを融合した特別仕様車「Retro Sports Edition」新設定
マツダは10月31日、コンパクトSUV「MX-30」を商品改良して発売した。価格はMX-30が293万5900円~340万6700円、「MX-30 EV MODEL」が466万9500円~521万1800円、「MX-30 ROTARY-EV」が435万6000円~494万2300円。 【画像】Retro Sports EditionをMX-30の全機種に設定 MX-30は、2050年時点のカーボンニュートラルの実現を目指し、各地域における自動車のパワーソースの適性やエネルギー事情、電力の発電構成などを踏まえ、適材適所の対応を可能とするマツダの「マルチソリューション戦略」を具現化するモデルとして、マイルドハイブリッドモデル、EVモデル、マツダ独自のロータリーエンジンを発電機として使用するシリーズ式プラグインパイブリッドモデルを設定。「わたしらしく生きる」をコンセプトに、心地よい走り、親しみやすさを感じるデザインや、温かみのある素材使いによる心がととのう室内空間などにより、創造的な時間と体験を提供するとしている。 今回の商品改良では、レトロモダンの世界観にスポーティさを融合した特別仕様車「Retro Sports Edition(レトロスポーツエディション)」をMX-30のすべてのパワートレーンに新設定。ブラックで引き締めたエクステリア、テラコッタとブラックを基調としたインテリアで、シリーズ同様にこだわりのある人に向けて新たな選択肢を提供する。 また、より安全・安心・快適に使えるよう、安全性と利便性・快適性を向上。安全性の向上については、AT誤発進抑制制御やドライバー・モニタリングを進化させ、運転時の安心感を高めた。利便性、快適性の向上については、「10.25インチセンターディスプレイ」を新採用。さらにワイヤレス接続機能(Apple CarPlay対応)、USB-Type C端子を追加し、モバイル機器との連携や乗降時の接続操作を容易にした。 ■ 「MX-30」商品改良の概要 特別仕様車「Retro Sports Edition」の設定 MX-30、MX-30 EV MODEL、MX-30 ROTARY-EVに特別仕様車のRetro Sports Editionを設定。 エクステリアは、ドアミラーやホイール、フロントシグネチャーをブラックで統一し、ルーフ中央部をブラックとした。ボディカラーには、「ジルコンサンドメタリック(2トーン)」「セラミックメタリック(2トーン)」「マシーングレープレミアムメタリック(2トーン)」の2トーン3色を設定した。 インテリアは、テラコッタカラーとスポーティさを際立たせるブラックでコーディネート。スエード調生地のレガーヌをシート中央に採用し、テラコッタカラーのステッチを施すなどにより、レトロモダンな雰囲気を演出した。 安全装備に新機能を追加し、安全性を向上 全機種の安全装備に新機能を追加。AT誤発進抑制制御(前進時/後退時)は、従来の「クルマ・壁などの障害物」に加えて、「歩行者(前方)」も検知対象に追加した。ドライバー・モニタリングの機能追加には、運転者のわき見を検知すると、画面表示と警報音を用いて運転者に注意を促す「わき見警報機能」を追加した。 また、後席に取り残された乗員や荷物がないかの確認を運転者に促す「リアシートアラート」を採用している。 新装備や機能を追加し利便性・快適性を向上 全機種で従来の8.8インチから、大型化した10.25インチセンターディスプレイを新たに採用。Apple CarPlay/Android Autoの接続機能(有線)に加えて、ワイヤレス接続機能(Apple CarPlay対応)を追加した。加えて、USB端子を従来のUSB-Type A端子からUSB-Type C端子に変更した。 コネクティッドサービスの提供機能を拡充 全機種でバーグラアラーム(侵入センサーなし)を標準装備化し、安心と快適さを向上。 さらに、MX-30のM HYBRID搭載車は新たにリモートエンジンスタートに対応し、「My Mazda」アプリを利用してクルマから離れていてもエンジンの始動と停止操作が可能となった。これにより、クルマの空調システムと連携し、走行開始時の視界確保や快適な車内温度の確保に貢献する。
Car Watch,編集部:北村友里恵
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