ガザ地区への攻撃は「ジェノサイド」 ブラジル大統領発言にイスラエル猛反発
ブラジルのルラ大統領が、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を、ナチス・ドイツによる大量虐殺「ホロコースト」になぞらえ、イスラエルが猛反発しています。 ブラジルのルラ大統領は18日、「ガザ地区で起きていることは戦争ではなくジェノサイドだ」と述べ、イスラエルがガザ地区のパレスチナ人に対して大量虐殺をおこなっていると非難しました。 また、ガザ地区に対する攻撃を、第二次世界大戦中のナチス・ドイツによる大量虐殺「ホロコースト」になぞらえました。これに対し、ネタニヤフ首相はこの発言を「不名誉で重大なもの」とし、「イスラエルを、ナチスやヒトラーと比較することはレッドラインを越えることだ」と猛反発しています。 こうしたなか、ドイツで開かれていたミュンヘン安全保障会議では18日、パレスチナ自治政府のシュタイエ首相が「即時停戦」を訴えました。これに対し、イスラエルのヘルツォグ大統領は、テロ組織を根絶するためだとして侵攻の正当性を主張し、両者の対立が浮き彫りになりました。 イスラエルが、ガザ地区南部ラファへの地上侵攻の方針を崩していないことから、国際社会の懸念が高まっています。