佐野史郎、多発性骨髄腫での治療振り返り「ただいるだけでいいと思ったのが闘病のモチベーション」”普通の日々”の大切さ語る
俳優の佐野史郎(69)が18日、東京・有楽町のプラネタリアTOKYOで「サイボウリウム ―CAR Tのある細胞世界―」試写発表会に声優の梶裕貴らと登壇し、プラネタリウム作品や血液がん治療などについてトークした。 同作は血液がんなどの治療法として関心を集めているCAR T(カーティ)細胞療法の世界を体感できるプラネタリウム動画で、ナレーションは梶が担当している。 会場はプラネタリウム作品を観賞した佐野は「もう終わっちゃった。2時間ぐらい見たかったですよね。素人なりに内容がよく分かった」と感心し、「ここでプラネタリウムに特化した映画やドラマをやってみたいなって考えながら見ていました」と笑った。 佐野は、2021年に多発性骨髄腫(血液のがん)を発症。造血幹細胞移植で治療し、現在は寛解状態だという。 「免疫力が低下して敗血症がキツかったですけど、治療はうまくいって、がん細胞はゼロの状態が続いています。再発防止の薬は飲んでいて副作用もありましたが、ようやく落ち着いて以前と変わらない。風邪もひかず元気です」 佐野は治療期間を振り返り「仕事に復帰して、いい仕事をしたいとか思わなかった。ただ生きて普通にご飯食べてお風呂入って、ただいるだけでいいと思ったのが、生きる活力というか闘病のモチベーションだった」と”普通の日々”の大切さを語った。
中日スポーツ