【保存版】ミシュラン130年の歴史はこんなに凄い、世界初ラジアルタイヤほか革新尽くしだ
1983年、初のラジアルタイヤで走るスペンサーが王座に!
1928年にはバイク用タイヤ「ミシュラン コンフォート ビバンダム」を発売。さらに構造や素材の研究を重ね、1935年には現在のバイク用タイヤに通じるトレッドパターンを採用した「ミシュランフレッシュドール」と「ミシュラン“ZIGZAG”」を発売した。 レースにおいては、1973年にマン島TTの最高峰クラスで優勝。翌年には世界グランプリに初のスリックタイヤを投入し、1977年に全クラス制覇を達成した。 そして1983年。世界GP500クラスに初めてラジアルタイヤを投入し、フレディ・スペンサーがタイトルを獲得する。 ミシュランが四輪用ラジアルタイヤの特許を申請したのは1946年。1951年にはラジアルタイヤを純正装着した最初の量産車、ランチア・オーレリアB20を発売した。一方の二輪用ラジアルタイヤの開発が本格スタートしたのはその30年後、1981年のことだった。ラジアル技術を二輪用タイヤに転用することがいかに困難か、物語っていると言えるだろう。
スペンサー「ラジアルタイヤは私のキャリアで最も重要なタイヤ革新だった」
そもそもラジアルタイヤとは、内部構造の骨格となるカーカスプライを回転方向から90度の角度で放射状(ラジアル)に配置したもの。また、合成繊維や金属製のベルトなどを組み込み、接地面が安定している。また、従来のバイアスタイヤに比べて熱の蓄積が少ないため、ゴムが柔らかく保たれ、コーナリング時のグリップが向上。バイアスタイヤに比べて安全性、快適性、燃費を大幅に改善できる。 実は、ミシュランがラジアルタイヤをレースで初めて導入したのは、ロードレースではなく、1981年のトライアル選手権。SWMを駆るジル・ブルガがミシュランのラジアルタイヤを履いて優勝を果たす。1983年にはランキングトップ5のライダー全てがミシュランのラジアルライダーで独占され、「ラジアルでないと勝てない」とまで言われた。 1983年、世界GPに初投入された際は後輪にのみラジアルタイヤを装着。スペンサーは勝利を重ね、当時の最年少タイトル奪取に至る。なお、前後輪にラジアルタイヤを装着し、初めて優勝したライダーは翌年のランディ・マモラだ。 さらに1985年、未だWGP史上唯一のダブルタイトルをスペンサーが獲得するが、その栄光にミシュランのラジアルタイヤが貢献したことは言うまでもない。 スペンサーは語る。 「ラジアルタイヤの導入は、私のキャリアの中で最も重要なタイヤ革新だった。ラジアルタイヤは、グリップ、フィードバック、そして耐久性を与え、モーターサイクルデザインの他の側面にも影響を与えている。ラジアルタイヤについて最初に気づいたのは、急コーナリング時のグリップと安定性が格段に向上していること。レースで常に心がけている再加速が早くできるようになった」
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